「スキマ時間にスマホで仕訳の勉強ができるのは良いですね!」
というとても嬉しいお声をいただきました。
「電卓が無いと簿記の勉強が出来ない」
「簿記の勉強には相応しい場所がある」
というご意見もあります。
しかし、
電卓がなくても、電車の中でも、できることはあります。
できることを確実にやっていきましょう。
理解を確認し、知識を定着させることが大事です。
そして何より、
簿記から離れず、簿記を継続すること。
それにより、
Financeを理解し、それを活かす人生を送ることができるようになるわけです。
スキマ時間の使い方で人生変わると言っても大げさでは無いですよね?
というわけで、
スマホで仕訳 一問一答 Vol.6です。
今回は5問ご用意いたしました。
それでは始めましょう!
問題
下記の決算整理事項等について仕訳して下さい。
なお、会計期間は平成30年1月1日から12月31日までの1年間です。
勘定科目は、次の勘定科目を参考にして下さい。
現金 小口現金 現金過不足 当座預金 普通預金 受取手形 売掛金 前払金 貸付金 手形貸付金 未収入金 仮払金 未収利息 未収手数料 前払費用 繰越商品 建物 備品 土地
支払手形 買掛金 未払金 前受収益 仮受金 借入金 手形借入金 貸倒引当金 建物減価償却累計額 車両減価償却累計額 備品減価償却累計額 資本金
売上 受取利息 受取手数料 固定資産売却益 雑益
仕入 給料 広告宣伝費 旅費交通費 水道光熱費 保険料 通信費 消耗品費 発送費 租税公課 貸倒損失 修繕費 支払利息 支払手数料 貸倒引当金繰入 減価償却費 雑損 固定資産売却損 損益
取引1
得意先下北沢カフェ株式会社に商品¥400,000を売り上げ、代金については注文時に同社から受け取った手付金¥100,000と相殺し、残額を掛けとした。なお、当店負担の発送費¥3,000は現金で支払った。
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答えはこちら
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仕訳
前受金 売掛金 発送費 |
100,000 300,000 3,000 |
売上
現金 |
400,000
3,000 |
解説
この問題には2つポイントがあります。
(1)一つは手付金です。
手付金は「前受金」勘定で処理します。
受け取った時には
現金 100,000 前受金 100,000
という仕訳が切られていたはずなので、その手付金=前受金と相殺する時には前受金を左側(借方)に計上します。残額は売掛金で処理します。
前受金 100,000 売上 400,000
売掛金 300,000
(2)もう一つのポイントは発送費(売上諸掛)の取り扱いです。
当社負担の売上諸掛は費用処理しますので
発送費 3,000 現金 3,000
という仕訳になります。
前受金と売上諸掛に関する関連投稿を末尾に掲載しておきましたのでぜひ復習してくださいね。
取引2
前期の決算において未収利息¥30,000を計上していたので、本日(当期首)、再振替仕訳を行った。
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答えはこちら
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仕訳
受取利息 |
30,000 |
未収利息 |
30,000 |
解説
前期の決算において未収利息を計上した時は
未収利息 30,000 受取利息 30,000
という仕訳が切られていたことになります。
当期首に再振替仕訳を行う際はその逆仕訳になります。
未収収益等の経過勘定についての関連投稿を末尾に添付しておきましたので必要に応じご参照ください。
取引3
不要になった備品(取得原価¥500,000、減価償却累計額¥200,000、間接法で記帳)を期首に¥250,000で売却し、代金は3週間後に受け取ることにした。
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答えはこちら
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仕訳
備品減価償却累計額 未収入金 固定資産売却損 |
200,000 250,000 50,000 |
備品
|
500,000
|
解説
間接法ですから備品の取得原価¥500,000から減価償却累計額¥200,000を差し引いた額が売却簿価になります。期中での売却の場合はここから更に当期の減価償却費を差し引くことになりますが、本問の場合は期首での売却なので減価償却費はありません。
その売却簿価¥300,000と受取金額(売却金額)¥250,000との差額¥50,000が売却損益です。この場合は受取金額の方が少なかったので売却「損」ですね。
減価償却と固定資産の売却に関する投稿のリンクを末尾にご用意しましたのでご参照ください。
取引4
収入印紙¥10,000を購入し、代金は現金で支払った。なお、この収入印紙はただちに使用した。
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答えはこちら
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仕訳
租税公課 |
10,000 |
現金 |
10,000 |
解説
収入印紙は購入時に租税公課として処理します。
ちなみに、郵便切手は通信費でしたね。
いずれも期末に未使用分があれば貯蔵品に振り替えます。
取引5
代官山株式会社に対する売掛金¥300,000(前期販売分)について、本日、¥100,000を現金で回収し、残額については貸倒れとして処理した。なお、貸倒引当金の残高は¥400,000である。
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答えはこちら
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↓
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仕訳
現金 貸倒引当金 |
100,000 200,000 |
売掛金
|
300,000
|
解説
売掛金を現金で回収した額¥100,000は現金の増加取引として処理します。回収できなかった残額¥200,000のうち、貸倒引当金を設定していた額は貸倒引当金を減少させる処理を行います。そして、もし貸倒引当金設定額を超過する額があれば貸倒損失として処理します。
この場合は貸倒引当金が¥400,000ありましたから、¥200,000は全額貸倒引当金の減少(取り崩し)として処理し、貸倒損失勘定は使用しません。
貸倒引当金に関する関連投稿を末尾に掲載しておきましたので是非この機会に記憶を定着させてくださいね。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
今回の問題は日商簿記検定の第147回、第146回の第1問を参考に作成してみました。
レベル感、質感とも試験本番と同様の問題になっていると思います。
それでは、お疲れ様でした!
(2019年6月3日に文中の誤記載を修正しました。)
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