みなさん、正直なところ、
簿記って用語がハードルを高めていると思いませんか?
なんで「借方・貸方」っていうんでしょう?
英語だと、なぜに「Debit・Credit」っていうんでしょう?
それをどして「Dr・Cr」って書くんでしょう?
不思議です。。。
結論・大切なポイント
深掘りする前に、まずは大切なポイントから先にお伝えしちゃいますね。
それはこちらです
▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽
△ △ △ △ △ △
結論から言うと、
借方は「左」
貸方は「右」
そう覚えてください。
「左・右」という意味しかありません。
「借りる」とか「貸す」という意味は
もはや「無い」んです。
実態はこうです。
左側には
「どの様にお金を使ったか、
どんな形でお金を保有しているか」
を書きます。
そして、右側には
「調達源泉、
何処から来たお金か」
を記します。
以上が重要な事です。
しかし、
どうしても気になる方は
以下にも目を通してみてください。
ある説
ある「説」によれば、
昔は、「借・貸」という文字を
「自分が借りた・貸した」ではなく、
「自分から借りた・自分に貸した」
という目線で使っていたそうです。
つまり、
自分からお金を借りた人の名前=借り手=借り方を左に書き、
自分にお金を貸してくれた人の名前=貸し手=貸し方を右に書いていたそうなんです。
しかしながら、
時を経て、「借・貸」という文字を
「自分から借りた・自分に貸した」ではなく、
「自分が借りた・貸した」という目線で使うようになりました。
「借」という字は「自分が借り入れた金額」つまり「借入金」に使われますし、
「貸」という字は、「自分が貸し付けた金額」つまり「貸付金」に使われるのが一般的です。
借入金は負債ですから右側に書かれます。
貸付金は債権ですから左側に書かれます。
この時点で「借」=左、「貸」=右という
昔の目線と逆なんですね。
ひっくり返ってしまっているんです。
そういうわけで、
単なるなごりです。
イメージと違うネーミングがいきてしまっています。
それに、
左側には貸付金ばかりを書くわけじゃありませんよね。
他にも色々な資産や費用を記載します。
右側にだって、借入金ばかりでなく、
その他の負債や資本、収益などを記載します。
なので、
もはやネーミングが全く実態を表していません。
英語でも、
左側をDebitまたはDebitor(借り手)、
右側をCreditまたはCreditor(貸し手)
と書きます。
日本語と同じような使い方ですね。
これまた以下のように覚えやすい覚え方があるからそのまま使われてしまっていますが、やはり左・右という意味しかありません。
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しかもDebitをDrと略すのですが、
このDrのrがどこから来るのか訳わかりませんよね。
借方(借り手)という意味のDebitorのDとrだそうです。
CrはCreditorのCとrだそうです。
もし私がネーミングを決めて良いなら、迷わず
「左・右」
あるいは
「使途・源泉」
にします。
英語なら
「Left・Right」
または
「Use・Source」
にします。
よく、会計に慣れた雰囲気を出したい人は
「借方計上します」とか
「貸方がさぁ」なんて会話に織り交ぜていますが
・・・困りますよね。
そう言っている人の頭の中でも
「えっと、左だから”借り”だな」と
「⬅︎左・右➡︎」を「借り・貸し」に
置き換えているだけなんです。
そのスピードが早いか遅いか
だけの違いです。
だったら最初から
「左・右」って言えば良くないですか?
ちなみに私は会社で
「左・右」という言葉でコミュニケーションを取っています。
メンバーはみんな経理の専門家ですから
「借方・貸方」「Debit・Credit」
「デビ・クレ」で通じます。
しかし、日頃からコミュニケーションの質を重視している私としては、お互いの頭の中で「左・右」と認識している事をわざわざ「借方・貸方」と置き換えて話をするのはどうしても不自然感を否めません。
もし自分が会計の初心者でしたら、プレゼンの時に「左だから、えっと、借り方っすね(汗)」なんて言っていたら、解ってないかの様な印象を与えてしまうんじゃないかとヒヤヒヤするかもしれません。
ですが、会計のマネージャーである私が堂々と「左側に」と言い放ち「借方・貸方」という単語を一切出さなければ、経理部内の人も経理以外の会社の人々も
「この人は伝わりやすさを重視してくれてるんだな」
と理解してくれますし、
「会計のプロも自分と同じく左・右で考えているのか」
と親近感を持っていただく事にも繋がります。
経理財務部門は経費を削減したり、色々な質問を各部門に投げかけたり、厳格な経費ルールの遵守を社員全員にお願いしたりすることが多いです。
つまり正直、面倒臭い事を言う場面が多いです。
なので、
他の部門の人から親近感を持ってもらえると言うのは重要な事なんですよね。
まあ会社でどの様にコミュニケーションをとるかはともかく、
少なくとも
借方は左、貸方は右、
それ以上の意味は無い、
と言う事をご理解いただければ
今回の記事の目的は達成できます。
勉強を続ければいつか「借方・貸方」の深い意味が理解できる様になるんじゃ無いか?とモヤモヤしっぱなしの日々を送る事ほどもったいないことは無いですからね。
ではでは最後にもう一度この図を頭に入れて、今日はおしまいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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サポーター講師:藤井すすむ
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