スマホで仕訳一問一答 Vol.3 日商簿記3級レベル


みなさんこんにちは! 

スマホで仕訳 一問一答 Vol.3です。

今回も実際の過去問を参考に5問用意しました。

なるべく電卓無しで計算出来る数字を使っていますので電車の中やカフェなど、スキマ時間にトライしてみてください。

(仕訳の右の方が見切れている場合にはスワイプしてみてくださいね。)

それでは始めましょう!

 

問題

下記の各取引について仕訳して下さい。

勘定科目は、次の勘定科目を参考にして下さい。

 

現金 小口現金 現金過不足 当座預金 普通預金 受取手形 売掛金 前払金 貸付金 手形貸付金 未収入金 仮払金 未収利息 未収手数料 建物 備品 土地

支払手形 買掛金 未払金 前受金 借入金 手形借入金 貸倒引当金 備品減価償却累計額

売上 受取利息 受取手数料 固定資産売却益 雑益

仕入 給料 広告宣伝費 旅費交通費 消耗品費 発送費 租税公課 貸倒損失 修繕費 支払利息 支払手数料 雑損 固定資産売却損 損益

 

取引1

本日、青森商店に対する買掛金¥500,000および売掛金¥300,000の決済日につき、青森商店の承諾を得て両者を相殺するとともに、買掛金の超過分¥200,000は小切手を振り出して支払った。

 

答えはこちら

仕訳

買掛金

 

500,000

 

売掛金

当座預金

300,000

200,000

 

解説

同じ取引先に対する債権と債務は相殺(そうさい)することがあります。

この問題の場合、相殺によって売掛金が減り、買掛金が減っています。

差額は小切手を振り出して精算していますが、小切手の振り出しは当座預金の減少として処理します。

 

取引2

店舗を立てる目的で購入した土地について建設会社に依頼していた整地作業が完了し、その代金¥500,000を現金で支払った。

答えはこちら

仕訳

土地

500,000

現金

500,000

 

解説

固定資産購入に伴う付随費用は固定資産の取得原価に含めます。

固定資産購入に伴う付随費用に関する関連投稿のリンクを最後のセクションに貼っておきましたので参考にして下さいね。

 

取引3

取引銀行から借りていた¥100,000の支払期日が到来したため、元利合計を当座預金から返済した。なお、借入に伴う利率は3.65%、借入期間は100日間であり、利息は1年を365日として日割り計算する。

答えはこちら

仕訳

借入金

支払利息

100,000

1,000

当座預金

 

101,000

 

 

解説

利息の日割り計算の問題です。

元本¥100,000 × 利率3.65%/年 × 100日 / 365日 = 支払利息¥1,000

と計算します。

 

取引4

決算日において、過日借方に計上していた現金過不足¥10,000の原因を改めて調査した結果、旅費交通費¥50,000、受取手数料¥70,000の記入漏れが判明した。残額は原因が不明であったため、雑益または雑損として処理する。

 

答えはこちら

仕訳

旅費交通費

雑損

50,000

30,000

現金過不足

 受取手数料

10,000

 70,000

 

解説

まず「過日借方に計上していた現金過不足¥10,000」という記述があります。決算日においてこれを適切な科目に振り替え、現金過不足勘定を残高ゼロとしますので、仕訳としては貸方(右側)に現金過不足¥10,000が来ます。

10,000

現金過不足

10,000

 次に、「旅費交通費¥50,000、受取手数料¥70,000の記入漏れが判明した」と書かれていますので、これらを計上します。旅費交通費(費用)を計上するということは左側(借方)に旅費交通費¥50,000記入します。また、受取手数料(収益)を計上するということは右側(貸方)に受取手数料¥70,000を記入します。

旅費交通費

50,000

30,000

現金過不足

受取手数料

10,000

70,000

最後に、「残額は原因が不明であったため、雑益または雑損として処理する」と指示があります。差額は左側(借方)ですので費用項目、つまり「雑損」を使います。

旅費交通費

雑損

50,000

30,000

現金過不足

 受取手数料

10,000

 70,000

いかがでしょうか?

現金過不足勘定についての詳しい説明は後述の関連投稿欄にリンクを掲載しましたので復習してみてくださいね。

 

取引5

建物の修繕工事を行い、代金¥900,000は小切手を振り出して支払った。なお、工事代金のうち¥500,000は、機能向上のための支出であり、残額は、機能回復および維持のための支出であると判断された。

 

答えはこちら

仕訳

建物

修繕費

500,000

400,000

当座預金

 

900,000

 

 

解説

この問題でのポイントは資本的支出と収益的支出の取り扱いです。

「資本的支出」は資産価値を高める資産的支出なので資産額に含めます。

一方、

「収益的支出」は建物の現状を維持するための費用的支出なので費用として計上します。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか?

 今回は、第148回・第147回日商簿記3級検定試験の第1問の出題を参考にして、それに似た想定問題を作成してみました。一部は3級の出題範囲でなくなったものもありましたので、そういった問題はこの投稿では扱っていません。

実際の3級試験のレベル感で勉強できるのは良いのではないでしょうか?

では下記の関連投稿も必要に応じご参照ください。

お疲れ様でした!

 

関連投稿

スマホで仕訳一問一答 Vol.11 日商簿記3級レベル

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