みなさんこんにちは!
スマホで簿記仕訳に関する問題を一問一答形式でご提供させて頂きます。
5問だけですので気楽にやってみてください。
ちなみに、問題文を読んだ時に解答が見えない方が良いと思いましたので少しスクロールして解答を見ていただく配置にしました。
もちろんスマホだけでなくパソコンやタブレットでもキチンと読めますのでお好きなデバイスでどうぞ!
それでは始めましょう!
問題
下記の各取引について仕訳しなさい。
ただし、勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選び、正確に記入すること。
現金 小口現金 現金過不足 普通預金 受取手形 売掛金 前払金 貸付金 手形貸付金 未収入金 仮払金 未収利息 未収手数料 建物 備品 土地
支払手形 買掛金 未払金 前受金 借入金 手形借入金 貸倒引当金 備品減価償却累計額
売上 受取利息 受取手数料 固定資産売却益 雑益
仕入 給料 広告宣伝費 旅費交通費 消耗品費 発送費 租税公課 貸倒損失 修繕費 支払利息 支払手数料 雑損 固定資産売却損 損益
取引1
新店舗を開設する目的で、土地500㎡を、1㎡当たり¥100,000で購入した。購入手数料¥1,000,000は普通預金口座から仲介業者に支払い、土地代金は月末に支払うことにした。
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答えはこちら
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仕訳
土地
|
51,000,000
|
普通預金 未払金 |
1,000,000 50,000,000 |
解説
この問題のポイントは(1)固定資産の購入に要する手数料を固定資産の取得原価に含めること。それと、(2)販売用商品の購入ではないので後払いの負債は買掛金ではなく未払金であることの2点ですね。もちろん、(3)土地単価に面積を乗じる計算も確実にお願いします。掛け算や足し算で間違えるのはもったいないですからね。
ちなみに固定資産購入に要する付随費用についての詳しい説明は後述の関連投稿欄に掲載しましたので参考にしてください。
取引2
仕入勘定において算定された売上原価¥2,000,000を損益勘定に振り替えた。
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答えはこちら
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仕訳
損益 |
2,000,000 |
仕入 |
2,000,000 |
解説
損益振替仕訳に関する問題です。
決算整理の後。帳簿を締め切る際に、収益・費用の各勘定科目の残高を損益勘定に振り替えます。
売上原価を売上原価勘定で計算している場合は
損益 |
2,000,000 |
売上原価 |
2,000,000 |
となりますが、この問題では売上原価勘定は使用せず仕入勘定で売上原価を計算しているので使用勘定科目は売上原価ではなく仕入になります。
ちなみに、損益勘定の残高は資本振替で資本(繰越利益剰余金勘定)に振り替えます。
取引3
現金の帳簿残高が実際有高より¥10,000少なかったので現金過不足として処理していたが、決算日において、受取手数料¥20,000と旅費交通費¥15,000の記入漏れが判明した。残額は原因が不明であったので、雑益または雑損として処理する。
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答えはこちら
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仕訳
現金過不足 旅費交通費 |
10,000 15,000 |
受取手数料 雑益 |
20,000 5,000 |
解説
この問題、深いですよね。
まず「現金の帳簿残高が実際有高より¥10,000少なかったので現金過不足として処理していた」という記述。帳簿が実際より少なかったということは現金過不足勘定の左側(借方)と右側(貸方)、どちらに計上されるのでしょうか?
帳簿を実際に合わせるんでしたよね?なので現金勘定(帳簿)を実際の残高まで増やします。現金を増加させ、反対勘定として右側(貸方)に現金過不足勘定が登場します。
現金 |
10,000 |
現金過不足 |
10,000 |
この現金過不足勘定を残高ゼロとしますので、解答となる決算日における仕訳はまず、左側(借方)に現金過不足¥10,000が来ます。
現金過不足 |
10,000 |
? |
10,000 |
次に、「受取手数料¥20,000と旅費交通費¥15,000の記入漏れが判明した」ということですので、これらを計上します。受取手数料(収益)を計上するということは右側(貸方)に受取手数料¥20,000ですね、また、旅費交通費(費用)を計上するということは左側(借方)に旅費交通費¥15,000ですね。
現金過不足 旅費交通費 |
10,000 15,000 |
受取手数料 ? |
20,000 5,000 |
最後に、「残額は原因が不明であったので、雑益または雑損として処理する」と指示があります。差額は右側(貸方)ですので収益項目、つまり「雑益」を使います。
現金過不足 旅費交通費 |
10,000 15,000 |
受取手数料 雑益 |
20,000 5,000 |
パズル的要素も含んだ、やりがいのある問題だと思いませんか?
でも、落ち着いてとけば大丈夫。解けますよ。
ちなみに現金過不足勘定についての詳しい説明は後述の関連投稿欄に掲載しましたので復習してみてくださいね。
取引4
建物の改築と修繕を行い。代金¥10,000,000を普通預金口座から支払った。うち建物の資産価値を高める支出額(資本的支出)は¥6,000,000であり、建物の現状を維持するための支出額(収益的支出)は¥4,000,000である。
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答えはこちら
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仕訳
建物 修繕費 |
6,000,000 4,000,000 |
普通預金
|
10,000,000
|
解説
この問題でのポイントはズバリ、資本的支出と収益的支出の取り扱いです。
資本的支出は資産価値を高める支出額ですから資産額に含めます。
一方、
収益的支出は建物の現状を維持するための支出額で、これは費用として計上します。
「資本的支出」・「収益的支出」という用語がわたくし個人的にはトリッキーな印象があります。
私の場合、この様に覚えています。
「資本的支出」は「資産的支出」の意味で、「収益的支出」は「費用的支出」の意味だと。。。(逆説的で覚えやすいのではないでしょうか?)
取引5
収入印紙¥1,000を購入し、代金は現金で支払った。なお、この収入印紙はただちに使用した。
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答えはこちら
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仕訳
租税公課 |
1,000 |
現金 |
1,000 |
解説
収入印紙は購入時に租税公課として処理します。
ちなみに、郵便切手は通信費でしたね。
いずれも期末に未使用分を貯蔵品に振り替えます。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
今回は、第150回日商簿記3級検定試験の第1問の出題を参考にして、それに似た想定問題を作成してみました。
日商簿記3級試験のレベル感をつかんで頂けたかと思います。
ちなみに、冒頭に列挙される勘定科目ですが、試験ではだいたい20個〜30個程度示されます。
並び順は資産→負債→収益→費用→損益勘定という感じになっています。
問題文で「正確に記入」と敢えて書かれていますので、文字の書き間違いが無いようにして下さいね。
それでは、お疲れ様でした!
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