模擬試験問題<簿記3級対策>Vol.1


みなさん、こんにちは!

今日は簿記3級試験対策として模擬試験の形式で問題を編集してみました。

こちらが模擬試験問題のPDFファイルへのリンクです。

↓ ↓ ↓ ↓

模擬試験問題+解答用紙<3級>PDFファイル

 

上記PDFには模擬試験問題と答案用紙がセットになっています。

是非プリントアウトして取り組んで下さい。

 

そして、模範解答のPDFファイルがこちらです。

↓ ↓ ↓ ↓

模擬試験模範解答<3級>PDFファイル

 

ここから先は解説になります。

問題を解き終わってからお読みになって下さい。

模擬試験解説

第1問

手形借入金についての問題です。

問題文に、借り入れに際して「同額の約束手形を振り出し」ていることが記されています。借用証書に代えて手形を振り出している場合、「手形借入金」勘定を用いて処理します。

それ以外は通常の借入金と異なる点はありません。

なお、本問では利息を差し引いた残額を受け取っているのでその点に注意が必要です。

借入時点で支払利息勘定で利息額¥100,000を処理し、残額の¥1,90,000を普通預金勘定で処理します。

 
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購入した固定資産の取得価額には、原則として、その資産の購入代価とその資産を事業の用に供するために直接要した費用が含まれます。

また、引取運賃、荷役費、運送保険料、購入手数料、関税などその資産の購入のために要した費用も含まれます。

購入代価は以下の通り¥5,000,000と計算されます。

購入代価 = 面積100㎡ × 単価¥50,000/㎡ = ¥5,000,000

これに購入手数料¥150,000を足した¥5,150,000は後日払いです。

 

販売用商品の後日払いは「買掛金」勘定で処理されますが、それ以外の後日払いは「未払金」勘定で処理します。

よって右側(貸方)には未払金¥5,150,000が計上されます。

 

また、購入手数料¥150,000も整地費用¥100,000も、この土地を使用できる状態にするために支払った付随費用ですので取得原価に含めます。

取得原価 = 購入代金¥5,000,000 + 購入手数料¥150,000 + 整地費用¥100,000 = ¥5,250,000

整地費用¥100,000の相手勘定は現金での支払いですから右側(貸方)に現金¥100,000です。

これらをまとめると解答の仕訳になります。

 

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簿記で現金勘定に含まれるのは通貨通貨代用証券です。

通貨

・硬貨

・紙幣

通貨代用証券

・得意先振り出しの小切手

・送金小切手

・郵便為替証書

=金融機関ですぐに現金に替えられるもの

 

さて、本問で登場したもののうち、現金は紙幣と硬貨、得意先振り出しの小切手、送金小切手、郵便為替証書の合計¥50,000でした。

その他は以下の通りです:

約束手形=受取手形

郵便切手=貯蔵品

収入印紙=貯蔵品

 

現金の実際の有高が¥50,000、帳簿残高が¥40,000ですので、「帳簿残高」を「実際の有高」に合わせます。

なので、現金勘定を¥10,000増額し、¥50,000にします。

その際、相手勘定を現金過不足勘定で処理します。

 

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まず、期首時点の減価償却累計額は昨年の7月から12月までの6ヶ月分で、以下の通り計算されます:

¥1,200,000 × 6ヶ月(7月〜12月)/120ヶ月(10年) = ¥60,000

 

次に、当期の減価償却費は1月から6月までの6ヶ月分で、同様に¥60,000と計算されます:

¥1,200,000 × 6ヶ月(1月〜6月)/120ヶ月(10年) = ¥60,000

 

したがって、売却時点での払出簿価は以下の通り計算されます:

¥1,200,000 – ¥60,000 – ¥60,000 = ¥1,080,000

 

これをそれよりも高額の¥1,200,000で売却していますので、差額は固定資産売却益となります:

¥1,200,000 – ¥1,080,000 = ¥120,000 (=固定資産売却益)

 

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貸倒引当金をいくら設定すれば良いかというと、残高¥2,000,000の1%ですから¥20,000となります:

¥2,000,000 × 1% = ¥20,000

本問では差額補充法を採用している旨記載があります。

差額補充法とは、貸倒引当金要設定額と設定前の貸倒引当金残高の差額を繰り入れる方法です。つまり、差額である要補充額は次の通り計算されます:

貸倒引当金要設定額¥20,000 – 設定前の貸倒引当金残高¥15,000 = 差額(要補充額)¥5,000

 

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第2問

各取引の仕訳と記入される補助簿は以下の通りです。

 

売掛金勘定と売掛金元帳(得意先元帳)を示すと以下の通りです。

なお、下北沢商店に対する売掛金の月初残高は売掛金合計¥400,000から代官山商店に対する売掛金¥250,000を差し引くことで¥150,000と求められます。

 

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第3問

試算表には合計試算表・残高試算表・合計残高試算表と行った種類がありますが、今回の問題は残高試算表でしたね。

解答用紙には左右(貸借)をネットした数字を記入しなくてはならないので、下書き用紙でしっかり計算しなければなりません。

仕訳の重複にも十分注意してくださいね。

仕訳そのものの難易度はさほど高くないかもしれませんが、そうした作業・手続きに慣れることがとても重要になってきます。

下書き用紙の勘定科目名は自分が判れば良いので略字や記号でも大丈夫ですが、ケアレスミスを防ぐために、なるべく文字や数字が潰れないように注意して書いてくださいね。

何回かやってパターンとしてを身につけていただければと思います。

仕訳一覧

[PDFファイルはコチラ]

 

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第4問

この取引は次の二つの仕訳で表されます。

[仕訳1]

 売掛金 500,000 売上 500,000

[仕訳2]

 売掛金 1,500 現金 1,500

このうち、[仕訳1] は現金が登場しないので振替伝票に記載されます。

一方、[仕訳2] は右側(貸方)が現金の仕訳ですので出金伝票に記載されます。

 

また、売上諸掛りについては負担が誰か等によっていくつか処理法がありますが、本問の場合は送料は顧客負担で売掛金に含める旨明記されていますね。

復習・確認のために一覧表を掲載しておきます。

 

 

買掛金と現金とのミックスの取引を3伝票制で処理する場合、以下のAとBとの仕訳パターンが考えられます。

 

【パターンA】

まず、【パターンA】はこの取引を現金仕入と掛仕入との二つに分けるパターンです。

 

[仕訳1]

 仕入 200,000 現金 200,000

[仕訳2]

 仕入 100,000 買掛金 100,000

 

この場合、出金伝票と振替伝票にはそれぞれ以下の内容が記載されます。

 

出金伝票:右側(貸方)が現金の仕訳を処理する伝票

[仕訳1]

 仕入 200,000 現金 200,000

 

振替伝票:現金が登場しない仕訳を処理する伝票

[仕訳2]

 仕入 100,000 買掛金 100,000

 

このパターンでは、出金伝票に記載される科目は「仕入」になります。

一方、問題に示された「(  )伝票」の科目は「買掛金」になっていますね。。。

ということは、どうも本問は【パターンA】だとしっくりハマりません。

 

もう一つのパターンを検討してみましょう。

 

【パターンB】

【パターンB】は全額掛で仕入れた直後に一部買掛金を支払ったように取り扱うパターンです。

 

[仕訳1]

 仕入 300,000 買掛金 300,000

[仕訳2]

 買掛金 200,000 現金 200,000

 

振替伝票:現金が登場しない仕訳を処理する伝票

[仕訳1]

 仕入 300,000 買掛金 300,000

 

出金伝票:右側(貸方)が現金の仕訳を処理する伝票

[仕訳2]

 買掛金 200,000 現金 200,000

 

このパターンでは、出金伝票に記載される科目は「買掛金」になります。

問題に示された「(  )伝票」の科目も「買掛金」になっていますので、このパターンが解答になると判断できます。

 

 

ちなみに、3伝票制の問題に慣れている方は以下の様な流れで解答が導くことができるかもしれませんね。

問題文から現金での支払いがあることに着目する。

→振替伝票じゃない方の伝票は出金伝票と判断する。

→出金伝票上の科目は「仕入」ではなく「買掛金」であることに着目する。

→全額掛取引+掛支払い取引の仕訳パターンが採用されていると判断する。

 

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第5問

1)

通信費の記帳漏れ分については

通信費 2,000 現金過不足 2,000

という処理をします。

原因不明の残額1,000(=3,000 – 2,000)については「雑損」勘定で処理します。

雑損 1,000 現金過不足 1,000

因みに、現金過不足の残高が右側(貸方)に残った場合は「雑収入」勘定または「雑益」勘定に振り替えます。

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2)

得意先から受け取った内金・手付金は「前受金」勘定で処理します。

行っていた仕訳

現金 100,000 売上 100,000

b 行っていた仕訳の逆仕訳

売上 100,000 現金 100,000

正しい仕訳

現金 100,000 前受金100,000

d 訂正仕訳 = b + c

売上 100,000  前受金 100,000

 

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3)

行っていた仕訳

仮払金 120,000 現金等 120,000

b 行っていた仕訳の逆仕訳

現金等 120,000 仮払金 120,000

正しい仕訳

備品 120,000 現金等 120,000

d 訂正仕訳 = b + c

備品 120,000 仮払金 120,000

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4)

売掛金期末残高¥400,000×貸倒引当金設定率3%=貸倒引当金設定額¥12,000

引当額(差額補充法)=貸倒引当金設定額¥12,000 – 決算整理前貸倒引当金残高¥10,000 ¥2,000

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5)

決算整理前繰越商品¥300,000の売上原価への算入

仕入 300,000 繰越商品 300,000

期末繰越商品残高¥200,000の売上原価からの控除

繰越商品 200,000 仕入 200,000

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6)

まず、期首から所有していた備品について12ヶ月分減価償却費を計算します。

¥1,000,000 × 12ヶ月/ 120ヶ月 = ¥100,000

次に、当期新たに取得した備品¥200,000についても9月から12月までの4ヶ月分減価償却費を計算します。

¥120,000 × 4ヶ月/ 120ヶ月 = ¥4,000

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7)

前払額は来期の費用ですから支払家賃勘定から前払費用勘定に振り替えて次期に繰り越します。

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8)

5月1日に向こう12ヶ月分を受け取ったので、5月から12月までの8ヶ月分だけが当期分で、残りの4ヶ月分は来期の分です。したがって、4ヶ月分を当期の収益から差し引いて、貸借対照表上の前受収益勘定に振り替えて来期に繰り越します。

¥20,000/月 × 4ヶ月 = ¥80,000

 

9)

6月から12月までの7ヶ月分について未払利息を計上します。

¥1,000,000 × 年利率2.4% × 7ヶ月/12ヶ月 = ¥14,000

利息の支払はまだ行いませんが、時間の経過に伴い費用が発生しているため、その分は当期の費用として計上します。相手勘定は未払費用という経過勘定科目です。

解答用紙に並んだ勘定科目名をヒントに該当する勘定科目を探しましょう。

 

仕訳一覧

PDF ]

 

 

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