簿記への入り口T勘定

[動画はコチラ]

簿記への入り口が見つけられない方は

T勘定(ティーかんじょう)を理解すれば

他もわかりやすくなると思います。

 

今回は簿記の超・超・超・初心者の方向けの投稿です。

 

「簿記を始めてみようかな?」

と思ってテキストを開いてみたものの、

???…..無理っ」

と思ってすぐに閉じた方。

 

マーケティングを学びたくて商学部に入ったが、必須科目として簿記も付いて来た方。

 

「借方」「貸方」という言葉の意味がわからず止まってしまった方。

 

などなど、

 

簿記の超・超・超・初心者の方が「簿記」という、

“高い壁に囲われた世界”にすんなり入れる

“入り口”になる様に、

わかりやすい説明をご提供したいと思います。

 

あなたが今まで無縁だった簿記に出会ったのも大事なめぐりあわせ。

 

せっかく出会った以上、

簿記がどんなものか、

知っていただければと思います。

 

何故なら、

 

簿記を知るとビジネスの意味がしっかりわかるようになるからです。

 

世の中には数多のビジネスがあります。

大企業から個人ビジネスまで。

しかしその全てに簿記があります。

ビジネスは数字です。

数字を計測するのは何か。

そう、「簿記」です。

 

簿記が解らなくてもビジネスはできるかもしれません。

でも、それだと会社の数字の本当の意味が解らないまま会社を運営してしまうことになるでしょう。

他の会社の価値も正しくは理解できません。

新規投資案件の価値もあてずっぽうになります。

 

個人投資家ならそれでも良いかもしれませんね。

でも、

例えば従業員としてだったり、共同経営者としてだったり、

他の人と一緒にビジネスをやって行くなら、

 

「私、本当のところ、数字、解ってません」

という状態でビジネスに関わって行くのか、

自分が関わっているビジネスを数字で把握して行くのか、

価値の違いは明白だと思います。

 

なので簿記の資格を持っていたら就職にも有利です。

色々な資格がある中で、簿記ってとてもよく知られていますよね。

3級は十分に大きな価値ですよ。

合格したら履歴書に書いてくださいね。

 

なのでまずは、ここはひとつ、簿記を解っちゃおうじゃないですか!

 

「よっしゃ!」

という声が聴こえましたので(笑)

説明を始めさせていただきす。

 

簿記を既に解っている方がご覧になったら、違和感を感じる箇所があるかもしれません。

ですが、それは「簿記2.0」なりの説明の仕方です。

わかりやすくするために敢えてやっているんだな、とご理解ください。

 

簿記が解らない方がとにかく簿記の世界に入れるようにする!

ということを目指しています。

 

 

現金勘定

 

では本当にはじめます。

 

わかりやすくするために、敢えて会社ではなく、簡単にイメージできる個人のお金を題材にしてみましょう。

 

大学生でアルバイトをしている緑川さんという方を想定します。

緑川さんの今月1日からのお金の動きを簿記の考え方で捉えてみましょう。

単純化のために、所持金ゼロからスタートし、お金の受け払いは全て現金で行うこととします。

 

51日、バイト代¥10,000をもらった。

 

この出来事を簿記で使う「現金勘定」というものに記録していきます。

これが「勘定」、あるいは俗に「T勘定」というものです。

(T字型をしているからそう呼ばれます。)

そしてこれは現金の増減や残高を把握する(T)勘定ですので、

「現金勘定」と呼びます。

 

現金勘定では、

左に現金の増加を記入し、

右に現金の減少を記入することとします。

 

52日、食費に¥3,000使った。

現金が減りましたので右側に3,000と記入します。

日付と「バイト代」とか「食費」といった、現金増減の要因も記入していきます。

 

さて、今時点で現金は幾ら残っていますか?

 

そうです。

左側の金額から右側の金額を引いた7,000ですね。

 

続いて行きましょう。

 

53日、バイト代¥10,000をもらった。

(日給1万円、当日現金払いのバイトをしているイメージでお願いします。)

 

 

54日、洋服代に¥5,000使った。

さて、今時点で現金は幾ら残っていますか?

左側の合計¥20,000から右側の合計金額¥8,000を引いた¥12,000ですね。

 

続けます。

 

55日、バイト代¥10,000をもらった。

 

56日、食費に¥8,000円使った。

さて、今時点で現金は幾ら残っていますか?

左側合計¥30,000から右側合計¥16,000を引いた¥14,000ですね。

 

如何でしょうか?

T字型の現金勘定というものを用意して左側に増加額を、右側に減少額を記入する感じを掴んでいただけましたでしょうか?

 

現金の増加・減少が見やすい形でまとめられています。

その時点での現金残高もわかります。

(残高を計算するときにちょっと計算を要しますが、単純な足し算・引き算ですし、何より構造がシンプルにまとまっていますよね。)

 

現金以外の勘定

さて、ここまで現金勘定だけを眺めてきました。

現金の増減を現金勘定に記入しましたが、その要因としてメモした内容がありますよね?

「バイト代」とか「食費」とか「洋服代」です。

 

実は、これらについても勘定があります。

そして、簿記では、現金勘定に記入したと同時にそれらの勘定にも記入するんです。

 

どういう風にやるか、見てみてください。

 

いちばん最初の取引に戻ってやり直しますね。

 

51日、バイト代¥10,000をもらった。

バイト代勘定では増加を右側に記入し、減少があれば左側に記入することとします。

(増加・減少を左右どちらに記入するかについては、あるルールがあるのですが、それは追ってご説明しますね。今はどちらに増加・減少を記入するか、その都度お示しします。)

 

52日、食費に¥3,000使った。

食費勘定は左側に食費額の増加を示します。

 

 

53日、バイト代¥10,000をもらった。

54日、洋服代に¥5,000使った。

洋服代勘定も左側が洋服代の増加です。

 

 

55日、バイト代¥10,000をもらった。

 

 

56日、食費に¥8,000円使った。

まとめ

 

お疲れ様です。

 

いかがでしょうか?

 

T字型の勘定というものを項目ごとに用意して

右側か左側に記入するパターンを感じていただけましたでしょうか?

 

右側に増加額を書くのか、減少額を書くのかは勘定ごとにルールが決まっている、ということも感じ取っていただけたでしょうか?

(今はそのルールを覚えなくて構いません。勘定ごとのルールについては追ってご説明します。)

 

そして、どれかの勘定の右側に記入したら、別の勘定の左側に同額の記入をする、というパターンも感じ取っていただけましたでしょうか?

現金勘定にも右側に記入して、他の勘定にも右側に記入するパターンはありませんでしたよね?

現金に左、他にも左、というパターンもありませんでした。

いつも、現金勘定の右側に記入したら他の勘定では左側に記入しました。

現金が左の時は他の勘定は右でした。

簿記って、そういうものなんです。

 

今日は何かを暗記していただく必要はありません。

眺めて、「そうかぁ、、、」と思っていただければ十分です。

ただ、できれば何回か眺め直していただけると幸いです。

 

パンパカパーン!!!

 

おめでとうございます!!!

 

ここまでくれば簿記ワールドの入り口をくぐりました。

 

スッ!…と入れましたよね?

 

もう簿記ワールドの内側ですよ!

 

ではまた続きを書きますので楽しみにしていてください。

 

簿記3級まで行きましょう。

 

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サポーター講師:藤井すすむ

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