みなさんこんにちは!
スマホで仕訳 一問一答 Vol.4です。
いつもは5問ですが、今回は9問あります。
増やしたのにも訳がありますので後ほどご説明いたします。
なるべく電卓無しで計算出来る数字を使っていますので電車の中やカフェなど、スキマ時間にトライしてみてください。
(仕訳の右の方が見切れている場合にはスワイプしてみてくださいね。)
それでは始めましょう!
問題
下記の決算整理事項等について仕訳して下さい。
なお、会計期間は平成30年1月1日から12月31日までの1年間です。
勘定科目は、次の勘定科目を参考にして下さい。
現金 小口現金 現金過不足 当座預金 普通預金 受取手形 売掛金 前払金 貸付金 手形貸付金 未収入金 仮払金 未収利息 未収手数料 前払費用 繰越商品 建物 備品 土地
支払手形 買掛金 未払金 前受収益 仮受金 借入金 手形借入金 貸倒引当金 建物減価償却累計額 車両減価償却累計額 備品減価償却累計額 資本金
売上 受取利息 受取手数料 固定資産売却益 雑益
仕入 給料 広告宣伝費 旅費交通費 水道光熱費 保険料 通信費 消耗品費 発送費 租税公課 貸倒損失 修繕費 支払利息 支払手数料 貸倒引当金繰入 減価償却費 雑損 固定資産売却損 損益
取引1
現金¥10,000を普通預金口座に預けたが、この取引が未処理である。
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↓
答えはこちら
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↓
↓
↓
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↓
仕訳
普通預金 |
10,000 |
現金 |
10,000 |
取引2
過日借方に計上していた現金過不足¥4,000の原因について調査したところ、¥3,000については通信費の記帳漏れである事が判明したが、残額については不明のため雑損または雑益とする。
↓
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↓
↓
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答えはこちら
↓
↓
↓
↓
↓
↓
仕訳
通信費 雑損 |
3,000 1,000 |
現金過不足
|
4,000
|
解説
まず「過日借方に計上していた現金過不足¥4,000」という記述があります。決算日においてこれを適切な科目に振り替え、現金過不足勘定を残高ゼロとしますので、仕訳としては貸方(右側)に現金過不足¥4,000が来ます。
? |
4,000 |
現金過不足 |
4,000 |
次に、「¥3,000については通信費の記帳漏れである事が判明した」と書かれていますので、これらを計上します。通信費(費用)を計上するということは左側(借方)に通信費¥3,000記入します。
通信費 ? |
3,000 1,000 |
現金過不足
|
4,000
|
最後に、「残額は原因が不明であったため、雑益または雑損として処理する」と指示があります。差額は左側(借方)ですので費用項目、つまり「雑損」を使います。
通信費 雑損 |
3,000 1,000 |
現金過不足
|
4,000
|
いかがでしょうか?
現金過不足勘定についての詳しい説明は後述の関連投稿欄にリンクを掲載しましたので復習してみてくださいね。
取引3
仮受金¥100,000は、全額が売掛金の回収である事が判明した。
↓
↓
↓
↓
↓
↓
答えはこちら
↓
↓
↓
↓
↓
↓
仕訳
仮受金 |
100,000 |
売掛金 |
100,000 |
取引4
期首に車両運搬具(取得原価¥1,000,000、減価償却累計額¥700,000)を¥100,000で売却し、代金は現金で受け取った際に、以下の仕訳を行っただけなので適切に処理する。なお、減価償却は間接法を採用している。
現金 固定資産売却損 |
100,000 900,000 |
車両運搬具
|
1,000,000
|
↓
↓
↓
↓
↓
↓
答えはこちら
↓
↓
↓
↓
↓
↓
仕訳
車両減価償却累計額 |
700,000 |
固定資産売却損 |
700,000 |
解説
訂正仕訳の問題ですね。
訂正仕訳は次の順番で解いて行きます。
まず、あるべき仕訳を書きます。
車両減価償却累計額 現金 固定資産売却損 |
700,000 100,000 200,000 |
車両運搬具
|
1,000,000
|
次に、これまで計上した仕訳の逆仕訳を書きます。
車両運搬具
|
1,000,000
|
現金 固定資産売却損 |
100,000 900,000 |
最後に、上記のあるべき仕訳と逆仕訳を合わせた(相殺した)仕訳を作ります。
車両減価償却累計額 |
700,000 |
固定資産売却損 |
700,000 |
これが必要な訂正仕訳になります。
取引5
受取手形の期末残高¥1,000,000に対して2%の貸倒引当金を差額補充法により設定する。なお、決算整理前の貸倒引当金残高は¥4,000である。
↓
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↓
↓
↓
↓
答えはこちら
↓
↓
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↓
↓
↓
仕訳
貸倒引当金繰入 |
16,000 |
貸倒引当金 |
16,000 |
解説
¥1,000,000 × 2% – ¥4,000 =¥16,000
取引6
決算整理前の繰越商品勘定残高は¥100,000、期末商品棚卸高は¥200,000である。仕入勘定を用いて売上原価を計算する。
↓
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答えはこちら
↓
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↓
↓
↓
仕訳
仕入 繰越商品 |
100,000 200,000 |
繰越商品 仕入 |
100,000 200,000 |
解説
決算整理前の繰越商品勘定残高を仕入勘定に加算し、期末繰越商品勘定残高を仕入勘定から減額して売上原価を算出します。
取引7
建物および備品について、以下の要領でそれぞれ定額法で減価償却を行う。
建物: 取得原価¥6,000,000 残存価額ゼロ 耐用年数30年
備品: 取得原価¥1,000,000 残存価額ゼロ 耐用年数5年
なお、備品は全額当期の10月1日に購入したものであり、減価償却費は月割計算する。
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↓
↓
↓
↓
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答えはこちら
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↓
↓
↓
仕訳
減価償却費
|
250,000
|
建物減価償却累計額 備品減価償却累計額 |
200,000 50,000 |
解説
建物:¥6,000,000÷30年=¥200,000
備品:¥1,000,000÷5年×3ヶ月/12ヶ月=¥50,000
取引8
保険料の前払額が¥24,000ある。
↓
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↓
↓
↓
答えはこちら
↓
↓
↓
↓
↓
↓
仕訳
前払費用 |
24,000 |
保険料 |
24,000 |
解説
費用の前払額は前払費用として次期に繰り延べます。
取引9
受取手数料¥12,000は全額当期の12月1日に向こう1年分の手数料を受け取ったものであるため、前受額を月割で計上する。
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↓
↓
↓
↓
↓
答えはこちら
↓
↓
↓
↓
↓
↓
仕訳
受取手数料 |
11,000 |
前受収益 |
11,000 |
解説
収益の前受額は前受収益として次期に繰り延べます。
おわりに
みなさまお疲れ様でした。
今回は9問ありましたから少し疲れましたよね。すみません。
というのもですね、今回の問題は第151回日商簿記検定3級試験の第5問を参考に問題作成したからなんです。
試験本番のボリューム感を味わっていただきたいと思い、そうしてみました。
もちろん、3級の第5問というのは貸借対照表や損益計算書の作成が求められたり、精算表の作成が求められたりするので、仕訳を記述するだけでは終わらないのですが、仕訳を正しく切れるかどうかが重要なポイントになりますので、このように仕訳だけでもスキマ時間に練習出来るようにと思い作成しました。
実際の問題は、決算整理前残高試算表が用意されており、その上にこれらの仕訳を加味して貸借対照表と損益計算書を作成するものでした。
こういった作業についてはまた別の機会で練習する場を設けたいと考えています。
少なくとも仕訳の難易度、分量を実際の3級試験のレベル感で体感いただけたら幸いです。
できなかった方は何回か繰り返してみて下さいね。
それでもわからなければコメントやメールで質問していただければと思います。
また、下記の関連投稿も必要に応じご参照下さい。
それでは、お疲れ様でした!
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