わかる簿記~簿記って何?〜簿記が作る2つの表【第二弾】損益計算書


簿記に関し超超初心者の方に向けて

簿記ってそもそも、、、、なに?

どんなもの?

ということをわかっていただくことを目指した解説、第二弾めを書きます。

 

第一弾めは貸借対照表についてお話ししました。

 

今回の第二弾では

損益計算書」についてお話しします。

 

今回の記事も対象とする読者は次のような方々です:

 

・簿記って何?と思った老若男女全般

・商業高校に進学することを考えている方

・大学や専門学校で簿記というものに出くわしてしまった方

・日商簿記初級を受けようと思っている方

・日商簿記3級を受けようと思っている方

・日商簿記2級の勉強を、始めようかな?くらいの段階の方

・経理部に配属されたが簿記の「ボ」の字も解らないという方

・簿記ってどう役に立つの?と思った方

 

がしかし、

それ以外の方もぜひ目を通してみてくださいね。

当たり前にようにやっていたことの意義

再認識できるかもしれませんから。

 

簿記がどんな事を表現するか

簿記が伝える事を、

超単純で極端な例を用いて説明します。

(言葉の厳密な正確さを欠いても、

分かり易さを重視しますね)

 

では始めましょう。

 

あなたのお友達、青山くん赤沢さんがいます。

二人はフリーマーケットで中古のアナログレコードを売ることにしました。

そして、結果、二人とも10万円ずつ売り上げました。

凄いですね!!

 

では、ここで質問です。

青山くん赤沢さん、どちらが儲かったでしょうか?

 

あれ?同じじゃないの?

 

…違いますよね。

 

答えは、、、、

 

この情報だけでは判らない!

 

が正解です。

 

では、もう少し情報を足します。

 

青山くん赤沢さんも古いアナログレコードを10万円売り上げました。

しかし、

青山くんが売ったレコードは3万円で仕入れてきたものでした。

一方、

赤沢さんが売ったレコードは9万円で仕入れてきたものでした。

 

では、ここでもう一度お伺いします。

 

青山くん赤沢さん、どちらが儲かったでしょうか?

 

答えは明白ですね。

 

青山くんは3万円で買って来たものを10万円で売ったのですから7万円の儲け。

 

赤沢さんは9万円で買って来たものを10万円で売ったのですから1万円の儲け。

 

つまり、青山くんの方がたくさん儲かったことが判ります。

 

簿記では、

売った額、つまり「収益」と、

その原価、つまり「費用」を比べて

利益損失を計算します。

 

収益と費用を比較して利益や損失を計算する表を「損益計算書」(そんえきけいさんしょ)といいます。

 

ちなみに英語ですと

「Profit and Loss Statement」

(プロフィット・アンド・ロス・ステートメント)

といいます。

Profitは利益、Lossは損、

Statementは計算書の意味です。

 

日本でもフツーに

「P/L」(ピー・エル)

なんて言ったりします。

 

T字型で損益計算書を表すと、

こんな感じになります。

 

右側に収益

左側に費用

を記載します。

 

そしてその差額

利益の大きさです。

 

差額がマイナスになれば、

それは損失です。

 

青山くんの損益計算書

費用 収益

 

売上原価 3万円

 

利益      7万円

売上    10万円

 

 

赤沢さんの損益計算書

費用 収益

 

売上原価 9万円

 

利益      1万円

売上    10万円

 

 

第一弾で説明した貸借対照表(B/S)と

今回第二弾で説明した損益計算書(P/L)は

共に、

簿記を使って作られる重要な財務諸表です。

 

財務諸表とは、

一定期間の経営成績や

一時点の財政状態を示す書類です。

 

例えば

会社にお金を貸している銀行などの債権者、

あるいは会社からお給料を貰う従業員、

会社に出資している出資者=株主

などの利害関係者は

この財務諸表を見たいわけです。

 

会社の社長=経営者だって、

こうした財務諸表が無いと、

色々な取引をしている間に

情報がこんがらがってしまって、

今自分の会社が財務的にどんな状態にあるか

訳わからなくなってしまいますよね?

 

なので、

こうした利害関係者や社長のために、

簿記ができるあなたのような方に頼んで

会社の状態を数字で正しく報告してもらう

必要があるのです。

 

簿記が出来る人がいると、

会社はとても助かるのです。

 

というより、

簿記が出来る人がいなければ、

とてもじゃありませんがスムーズな経営は

出来ないと言って良いでしょう。

 

なので、

簿記をしっかり勉強して、会社のために、

更には、広く社会のために貢献しましょう。

 

関連投稿

わかる簿記~簿記って何?〜簿記が作る2つの表【第一弾】貸借対照表

 

LINE登録

QRコード

LINE限定で簿記学習サポート記事をお届けします。

完全無料です。

 

QRコードでLINEの友だちを追加

 

 

スマホのQRコードリーダーで読み取っていただくか、

あるいは

LINEアプリを起動して、

[その他]タブの[友だち追加]でQRコードをスキャンします。

 

LINEで友達に追加後、簿記学習サポート記事をお送りします。

サポート記事の配信はブロックする事でいつでも配信解除できます。

 

サポーター講師:藤井すすむ

@798vhpej

フォローと「いいね!」

メールマガジン登録


あなたの簿記学習をサポートする情報をお届けします。

藤井すすむ 簿記2.0 完全無料メールマガジン

登録はこちら

フォローと「いいね!」



完全無料メールマガジンに登録する

SNSでもご購読できます。

ブログ統計情報

  • 331,003 アクセス

フォローと「いいね!」

最近の投稿: 藤井すすむ 簿記2.0 ~ 藤井すすむ式簿記解説 ~

簿記問題の読み間違い・ケアレスミスへの対策+簿記勉強法

みなさんこんにちは!藤井すすむです。   今回の投稿は   「簿記問題の読み落とし・読み間違い・ケアレスミスへの対策」   についての記事であると同時に   「簿記勉強法・簿記学力向上法」   についてご説明しています。 […]

でんさい とは? 電子記録債権・電子記録債務 簿記での仕訳・勘定科目

電子記録債権(債務)とは、電子債権記録機関(でんさいネット等)の記録原簿に債権(債務)発生の記録を行うことで発生する債権(債務)です。勘定科目や仕訳など、簿記での処理についてご説明します。

クレジット売掛金とクレカ会社への手数料の簿記仕訳をわかりやくすく

クレジット売掛金とクレカ会社への手数料の簿記仕訳をわかりやくすくご説明します。
なぜクレジットカード会社に手数料を支払うのでしょうか?
自分がクレカ決済を導入して何かを販売しする業務に関わっていないと解りにくい場合があるのではないかと思いましたのでまとめました。

私も読者様も3級満点合格!!

「藤井様のブログ、スマホで一問一答を勉強し、無事先月の簿記三級に満点合格出来ました。ありがとうございました」という嬉しい感謝のお言葉をいただきました。私も辛うじて満点合格できました。実際に受けてみて、皆さんと同じ緊張感を感じることができましたし、満点合格したことで簿記のことを伝えていくモチベーションが更に高まりました。

簿記のやりがい〜経理は経営管理の仕事を通じて会社のリーダーとしての役割が期待される

経理は会社のリーダーになれます。
短期的利益だけでなく長期的成長を考える経営マインドを持った経理が会社をリードしたら強いと思います。
簿記を勉強する先の話として、経理の役割、やりがい、オーナーシップ、リーダーシップについて書きました。

簿記資格って必要なの?実務と勉強はちがう?!

これから簿記を勉強しようと思っている簿記初学者や、資格試験を続けることに悩んでいる受験者に向けて「簿記・経理の知識は必要ですよ」というメッセージをまとめました。
1. 簿記3級の資格は仕事には必要か?という素朴な疑問
2. 実務と勉強は違うのか?
3.実務と勉強は違う、でもどっちも必要という事実
についてです。

簿記3級をとって良かった事〜Aさんのケース

経理部で働く20代後半女性Aさんがリアルに感じている「簿記を学んで良かったこと」を正直ベースのコメントでご紹介します。

試験の結果が全てではない理由

簿記の試験が終わり、燃え尽きている方もいるかもしれません。
でもここまで勉強し、試験にまで辿り着けた自分をまずは褒めてあげましょう!
3級の合格に必要な期間は2〜3ヶ月、100時間と言われていますが、
これは初学者の場合です。
2週目は格段に余裕が出てきます。諦めずに続けましょう。

諦めたらそこで試合終了

諦めなければ必ず合格できるのが簿記3級です。未経験からのスタートだったとしても諦めては駄目です。未経験で簿記3級の勉強をしていると、「自分には無理かもしれない」、「学生時代にやっていないから厳しい」と思う瞬間が何度もあるかもしれません。しかし、その時には「諦めたらそこで試合終了」と自分に言い聞かせましょう。

簿記を活かした就職 ~ 事業会社か会計事務所か

経理・会計系の労働市場は人手不足の状況にあるようです。
簿記を活かした就職 には会計事務所や一般企業の経理部など、いろいろな選択肢があります。
その就職先が提供する商品・サービスの価値や給与の額も考えて、色々な可能性を検討してみる事をお勧めします。

コメント

コメントをどうぞ

Follow by Email
YouTube
Instagram
にほんブログ村 資格ブログへ にほんブログ村 資格ブログ 簿記検定へ ブログランキング・にほんブログ村へ