みなさま、大変申し訳ございません。

スマホで仕訳一問一答 Vol.11 日商簿記3級レベル

の「取引1」の解答解説に誤りがありました。

既に修正させて頂きましたが、折角一生懸命読んで勉強してくださっているのに、教える側が間違ってしまっては元も子もありません。大変失礼致しました。お詫び申し上げます。

 

今回読者の方にお知らせ頂いて間違いを正すチャンスを頂きました。ご指摘くださり本当にありがとうございました。

 

今後はミスの無い投稿を肝に命じますが、もし間違いを発見された方は、お手数ですがどうぞお知らせください。宜しくお願い申し上げます。

 

何に関する記述を間違えたかと申し上げますと、仕入諸掛りです。仕入諸掛りは商品を仕入れる際の引取運送費等ですが、自社が負担するか取引先が負担するかによって処理が異なります。

 

その点を問う練習問題を作成したのですが、解答となる仕訳が間違っておりました。貸借の金額は一致していないし数字もトンチンカンなものだし、滅茶苦茶です。皆さんを混乱させてしまいました。

 

ですので、徹底的に今回はその点をおさらいしていただけるように復習問題を作りました。

同じような数値例の繰り返しですが、仕入諸掛り売上諸掛りか、自社負担取引先負担か、という点の違いにフォーカスし、解いてみて下さい。

 

ではよろしくお願いします。

 

問題

下記の取引について仕訳して下さい。

勘定科目は、次の勘定科目を参考にして下さい。

 

現金 小口現金 現金過不足 当座預金 普通預金 受取手形 売掛金 前払金 貸付金 手形貸付金 未収入金 仮払金 立替金 未収利息 未収手数料 前払費用 繰越商品 建物 備品 土地

支払手形 買掛金 未払金 前受収益 仮受金 商品券 社会保険料預り金 所得税預り金 借入金 手形借入金 貸倒引当金 建物減価償却累計額 車両減価償却累計額 備品減価償却累計額 資本金

売上 受取利息 受取手数料 固定資産売却益 償却債権取立益 雑益

仕入 給料 広告宣伝費 旅費交通費 水道光熱費 保険料 通信費 消耗品費 発送費 租税公課 支払地代 貸倒損失 修繕費 支払利息 支払手数料 貸倒引当金繰入 減価償却費 雑損 固定資産売却損 損益

 

取引1

販売目的の中古自動車を¥90,000で購入し、代金は後日支払うこととした。また、その引取運送費(当社負担)として¥10,000を現金で支払った。なお、当社は自動車販売業を営んでいる。

答えはこちら

仕訳

仕入 100,000

 

買掛金   90,000

現金       10,000

 

解説

ポイントの1つ目は「当社は自動車販売業を営んでいる」という点です。

購入した自動車は「販売目的の」と書いてありますね。

販売目的の商品の購入は「仕入」です。(「車両運搬具」ではありません。)

また、販売目的の商品購入にともなう後日払い債務は「買掛金」です。(「未払金ではありません。)

 

ポイントの2つ目は仕入諸掛りです。

当社負担の仕入諸掛り(引取運送費)は仕入に含めます。

 

 

 

 

 

取引2

販売目的の中古自動車を¥90,000で購入し、代金は後日支払うこととした。また、その引取運送費(取引先負担)¥10,000を現金で支払った。なお、当社は自動車販売業を営んでいる。

答えはこちら

仕訳

仕入     90,000

立替金 10,000

買掛金   90,000

現金       10,000

 

解説

販売目的の商品の購入なので「車両運搬具」や「未払金」でなく「仕入」勘定と「買掛金」勘定を用いる点は取引1と同じです。

 

取引2では仕入諸掛り(引取運送費)が取引先負担となっていますので、仕入に含めるのではなく「立替金」勘定で処理します。

 

 

 

 

 

取引3

販売目的の中古自動車を¥200,000で売り上げ、代金は後日受け取ることとした。また、その発送運送費(当社負担)¥30,000を現金で支払った。なお、当社は自動車販売業を営んでいる。

答えはこちら

仕訳

売掛金  200,000

発送費    30,000

売上     200,000

現金       30,000

 

解説

販売目的の商品の売上なので「車両運搬具」や「未収金」勘定を用いるのではなく「売上」勘定と「売掛金」勘定を用います。

 

また、当社負担売上諸掛り(発送運送費)は当社の費用(「発送費」勘定)として処理します。勘定科目名は問題の冒頭(取引1の前)に列挙されている勘定科目から選びましょう。

 

 

 

 

 

取引4

販売目的の中古自動車を¥200,000で売り上げ、代金は後日受け取ることとした。また、その発送運送費(取引先負担)¥30,000を現金で支払い、掛に含める事とした。なお、当社は自動車販売業を営んでいる。

答えはこちら

仕訳

売掛金  230,000

 

売上     200,000

現金       30,000

 

解説

取引先負担売上諸掛り(発送運送費)は売掛金立替金で処理しますが、どちらにするかは問題文中に読み取れる様に指示またはヒントがあります。本問では「掛に含める事とした」と明記されていますので「売掛金」勘定に含めます。

 

 

 

 

 

取引5

販売目的の中古自動車を¥200,000で売り上げ、代金は後日受け取ることとした。また、その発送運送費(取引先負担)¥30,000を現金で支払い、掛とは区別して管理する事とした。なお、当社は自動車販売業を営んでいる。

答えはこちら

仕訳

売掛金  200,000

立替金    30,000

売上     200,000

現金       30,000

 

解説

本問では取引先負担売上諸掛り(発送運送費)を「掛とは区別して管理する事とした」と明記されていますので「立替金」勘定を用います。

 

おわりに

仕事でも間違いやミスをする事があります。

その時に一番気をつけなければいけない事は、訂正再提出の際にまたミスをしない事です。

今回もわたくし、緊張しております。

ミスは無いでしょうか?

3回見直しした上で、無いと信じてはおりますが、もしまたミスがありましたらお知らせください。

 

 

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