さて今回は 商品有高帳の練習問題 をご用意いたしましたので是非トライしてください。

 

まず、商品有高帳の定義 からおさらいしましょう。

 

商品有高帳の定義

商品有高帳とは、商品の種類ごとに、受入・払出・在庫の数量・単価・金額を仕入原価で把握するために記録する補助簿です。

 

移動平均法や先入先出法といった払出単価・在庫単価の計算方法によって記入方法は異なります。

 

この問題に取り組むことによって移動平均法と先入先出法、それぞれの商品有高帳の記帳方法を身につけていただくことができます。

 

日商簿記検定の試験でも出題されますので是非この機会にマスターしてくださいね。

 

問題

次の5月中の取引にもとづいて下記の問に答えなさい。

 

  6日 A商品50個を@¥600で売り上げた。

11日 6日に売り上げたA商品のうち10個が返品された。

18日 A商品40個を@¥500で仕入れた。

23日 A商品50個を@¥650で売り上げた。

 

(1) 移動平均法により、商品有高帳(A商品)を作成しなさい。

 なお、売上戻りについては、商品有高帳の受入欄に記入し、

 次月繰越高については払出欄に記入すること。

(2) 移動平均法にもとづいた場合の、5月のA商品の売上原価を求めなさい。

(3) 移動平均法にもとづいた場合の、A商品の次月繰越高を求めなさい。

(4) 先入先出法にもとづいた場合の、5月のA商品の売上原価を求めなさい。

(5) 先入先出法にもとづいた場合の、A商品の次月繰越高を求めなさい。

 

答案用紙PDF→190505_商品有高帳(答案用紙)

解答はコチラ

解答

(1) 移動平均法による商品有高帳

解答PDF→190505_商品有高帳(解答)

 

(2) 移動平均法の売上原価

6日の払出¥20,000

−11日の返品¥4,000

+23日の払出¥22,000

=¥38,000

 

(3) 移動平均法の次月繰越高

¥22,000

(上記の移動平均法による商品有高帳の払出欄・次月繰越より)

 

(4) 先入先出法の売上原価

6日の払出¥20,000

−11日の返品¥4,000

+23日の払出¥20,000

=¥36,000

 

(5) 先入先出法の次月繰越高

¥24,000

( = ¥4,000+¥20,000 下記の先入先出法による商品有高帳の払出欄・次月繰越より)

 

解説

商品有高帳は受け入れ、払い出し、そして残高のすべてを、売価ではなく、常に仕入原価で記入するところがポイントです。

 

答案用紙のPDFに先入先出法の用紙もご用意しましたので、移動平均法とともに何回か繰り返して記入の練習をしていただければと思います。

答案用紙PDF→190505_商品有高帳(答案用紙)

 

下記の関連投稿により詳しくわかりやすいご説明を用紙していますので是非ご一読ください。

 

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サポーター講師:藤井すすむ

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