模擬試験問題<簿記3級対策>Vol.2

みなさん、こんにちは!

今日も簿記3級試験対策として模擬試験の形式で問題を編集してみました。

Vol.2です!!

こちらが模擬試験問題のPDFファイルへのリンクです。

↓ ↓ ↓ ↓

模擬試験問題+解答用紙<3級>Vol.2 PDFファイル

 

上記PDFには模擬試験問題と答案用紙がセットになっています。

是非プリントアウトして取り組んで下さい。

 

そして、模範解答のPDFファイルがこちらです。

↓ ↓ ↓ ↓

模擬試験模範解答<3級>Vol.2 PDFファイル

 

ここから先は解説になります。

問題を解き終わってからお読みになって下さい。

模擬試験解説 Vol.2

第1問

1

いくつかのポイントを含んだ問題です。

まず、地味にポイントとなっているのが、商品の売却を三分法で記帳すれば良いのか分記法で記帳すれば良いのか、という点です。「商品¥100,000を売り上げ」とだけ書かれていれば、悩まず三分法で、「売上」勘定を用いて記帳するのですが、「(原価¥60,000)」という記述が一瞬迷いを生じさせます。つまり、分記法で「商品」勘定と「商品売却益」勘定を用いるのでは?という思いがよぎります。しかし、商品冒頭の勘定科目一覧に「商品」勘定や「商品売却益」勘定は存在せず、「売上」勘定が存在しますので、三分法を採用して、つまり「売上」勘定を用いれば良いと判断できます。

 

次のポイントが売上諸掛りです。

商品の発送費用をどう処理するかということです。

売上諸掛りは当社が負担する場合は費用処理しますが、先方負担の場合は「売掛金」に含めて処理する方法と「立替金」で処理する方法とがあります。

本問の場合は「掛代金とは区別して計上」する旨記されているので、「立替金」として処理します。

 
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2

支払利息の額は次のように計算されます。

元本¥1,000,000 × 利率1.2%/年 × 借入期間 9ヶ月/12ヶ月 = 利息額¥9,000

 

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3

この問題でのポイントは資本的支出と収益的支出の取り扱いです。

「資本的支出」は資産価値を高める資産的支出なので資産額に含めます。

一方、

「収益的支出」は資産の現状を維持するための費用的支出なので費用として計上します。

本門の場合は故障の修理費用ですので備品の現状を維持するための支出です。備品の価値を元の状態より高めるものではないので資本的支出ではありません。

 

4

内容が不明な入金があった場合に「仮」に計上する際は「仮受金」という負債勘定科目を用います。

後に入金内容が明らかになった際に適切な科目に振り替えられます。

 

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5

債権が貸し倒れになった場合は、貸倒引当金を設定している場合はまずそれを取り崩し、それでも不足する場合は「貸倒損失」勘定で処理します。

本問では貸倒引当金を¥90,000設定していますので、貸し倒れとなった¥100,000のうち¥90,000は貸倒引当金と相殺します。残額の¥10,000は貸倒損失となります。

 

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第2問

本問の仕訳を示すと以下のようになります。

 

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第3問

全仕訳を下書き用紙に書きましょう。

勘定科目名は、省略した記号や文字を使用していただいて構いません。

 

仕訳

PDFはこちら→仕訳

 

理解の補足のために下記の試算表に2月中の取引の列を足して表示しました。

 

2月中の取引を加味した合計試算表

PDFはこちら→試算表(解答解説)

 

第4問

(1) 移動平均法による商品有高帳

解答PDF→190505_商品有高帳(解答)

 

(2) 移動平均法の売上原価

+  6日の払出¥20,000

−11日の返品¥4,000

+23日の払出¥22,000

=¥38,000

 

(3) 移動平均法の次月繰越高

¥22,000

(上記の移動平均法による商品有高帳の払出欄・次月繰越より)

 

(4) 先入先出法の売上原価

+  6日の払出¥20,000

−11日の返品¥4,000

+23日の払出¥20,000

=¥36,000

 

(5) 先入先出法の次月繰越高

¥24,000

( = ¥4,000+¥20,000 下記の先入先出法による商品有高帳の払出欄・次月繰越より)

 

商品有高帳は受け入れ、払い出し、そして残高のすべてを、売価ではなく、常に仕入原価で記入するところがポイントです。

 

答案用紙のPDFに先入先出法の用紙もご用意しましたので、移動平均法とともに何回か繰り返して記入の練習をしていただければと思います。

答案用紙PDF→190505_商品有高帳(答案用紙)

 

下記の関連投稿により詳しくわかりやすいご説明を用紙していますので是非ご一読ください。

 

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第5問

(1) 買掛金 100,000  仕入 100,000

(2) 消耗品費    2,000  小口現金 7,000

     旅費交通費 5,000

(3)

a. 行なっていた仕訳

(借方)現金等 1,100,000

 (貸方)仮受金 1,100,000

b. 行なっていた仕訳の逆仕訳

(借方)仮受金 1,100,000 

 (貸方)現金等 1,100,000

c. あるべき仕訳

(借方)現金等 1,100,000

 (貸方)土地 1,100,000

     固定資産売却益 100,000

d. 訂正仕訳 = b + c

(借方)仮受金 1,100,000 

 (貸方)土地 1,100,000

     固定資産売却益 100,000

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訂正仕訳〜決算整理

(4)

保険料は7月1日から向こう1年間の契約でした。しかし、1月以降の6ヶ月分については解約となりましたので当期の保険料から差し引きます。その6ヶ月分については後日支払われますので、問題文にもある通り「未収入金」勘定で処理します。

¥12,000 × 6ヶ月/12ヶ月 = ¥6,000

未収入金 6,000  保険料 6,000

 

(5)

受取手形および売掛金の期末残高は精算表上の残高試算表から取得します。

(受取手形期末残高¥600,000 + 売掛金期末残高¥400,000)× 貸倒引当金設定率 3% = 貸倒引当金設定額¥30,000

 

貸倒引当金設定額¥30,000 - 貸倒引当金決算整理前残高¥20,000 = 貸倒引当金繰入¥10,000

 

貸倒引当金繰入 10,000  貸倒引当金 10,000

 

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(6)

仕入 500,000  繰越商品500,000

繰越商品 300,000  仕入 300,000

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(7)

減価償却費 30,000  建物減価償却累計額 30,000

減価償却費 100,000 備品減価償却累計額 100,000

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 (8)

給料 50,000  未払給料 50,000

(9)

手形借入金残高¥2,000,000 × 年利率6%/年 = 年間利息額¥120,000

このうち、当期の利息となるのは12月の1ヶ月分のみであり、残りの11ヶ月分については来期の費用ですので貸借対照表上の「前払利息」勘定に計上し、来期に繰り越します。

年間利息額¥120,000 × 11ヶ月/12ヶ月 = 前払利息¥110,000

 

前払利息 110,000  支払利息 10,000

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