みなさんこんにちは!
今日は貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)がどんなものか、わかりやすくご説明させていただきます!
これまで、あまり早く進めずに、ひとつひとつなるべく丁寧にご説明させていただいたつもりですが、思いのほかあっさりと試算表の作成までたどり着いてしまいました。
今日は、前回の投稿と同じ要領で作成した試算表のサンプルをもとに貸借対照表と損益計算書を作ってみたいと思います。
ちなみに、前回までの投稿をお読みいただいていない方でも、この記事から読み始めて大丈夫な様に書きますが、一番下の「関連投稿」のセクションにこれまでの説明のリンクを貼っておきましたので、特に簿記初心者の方はのちほど遡ってお読みいただければと思います。
T勘定や仕訳、試算表についてわかりやすくご説明しています。
ではでは、本日のご説明を始めます。
試算表から貸借対照表(BS)と損益計算書(PL)を作る
今回使う試算表のサンプルはこちらです。
貸借対照表(BS)
このうち、資産と負債、資本に属する勘定の残高を以下のレイアウトで掲示してみたいと思います
試算表のうち、資産はどれでしょうか?
↓
↓
↓
そうです。
「現金」と「普通預金」ですね。
これをこんな感じで掲示します。
では負債と資本はどれですか?
↓
↓
↓
そうです。
負債は「借入金」、
資本は「資本金」ですね。
これらをこんな風に書きます。
これが貸借対照表です。
右下のへっこんでいるところは後でご説明してから埋めましょう。
損益計算書(PL)
次は収益と費用の残高を以下の様なレイアウトで掲示したいと思います。
では試算表のうち、収益はどれですか?
↓
↓
↓
そうです。「売上」が収益ですね。
では費用はどれですか?
↓
↓
↓
「仕入」と「支払家賃」が費用ですね。
ではこれらをレイアウトに当てはめてみましょう。
これが損益計算書です。
当期純利益
ではここで、
損益計算書の右側の大きさと左側の大きさの差について考えてみましょう。
収益から費用を差し引いたものって何でしょう?
そうですよね、これこそが会社を運営する大きな目的である「利益」です。
この期間の収益から費用を引いた純額としての利益なので「当期純利益」といいます。
こうした利益は他人から借りたもの(返済すべきもの)ではなく、自社が稼いだ自社のお金(持分)です。
ですので、当期純利益は貸借対照表の資本の区分にも計上されます。
これにより、損益計算書、貸借対照表ともに左右の金額が一致することになります。
いかがでしょうか?
こうして出来た貸借対照表と損益計算書を眺めながら、定義を確認してみましょう。
貸借対照表の定義、損益計算書の定義
まず、
貸借対照表とは、持っているもの(資産)と、そのためのお金を他人から借りたのか(負債)、自分で出資あるいは稼いだのか(資本)をまとめた表です。
英語でこれを”Balance Sheet”(バランス・シート)と言いますので、略して「B/S」(ビー・エス)と呼ばれます。
一方、
損益計算書とは、一定期間の収益と費用を比べてその期間の利益(または損失)を計算する表です。
英語では”Profit and Loss Statement”(プロフィット・アンド・ロス・ステートメント)と言いますので、略して「P/L」(ピー・エル)と呼ばれます。
試算表を上下に分断(イメージ)
イメージを掴むために敢えて雑な事を言ってしまうと、
試算表ができたらそれを上下に分断するイメージですよね。
試算表は多くの場合、だいたい上から
資産
↓
負債
↓
資本
↓
収益
↓
費用
という順番で並んでいることが多いので、上の資産・負債・資本のグループと収益・費用のグループに分断するイメージです。
おわりに
つい先日まで「高い壁に囲われた簿記の世界に入りましょう」とか「簿記の世界を自由に歩き回れるようになりましょう」なんて言っていましたが、もう既に試算表を作成し、貸借対照表・損益計算書まで作ってしまいましたね。
これまでの説明で解らなかった箇所は無いですか?
ちょっとクドいくらいだったかな?と思いますが、肝心なところが抜けていたりしてはいけませんよね。
わかりにくいところがありましたらどうぞコメントをお寄せください。
すぐに対応できるか解りませんが、説明の追加や変更を検討させていただきます。
ではでは、以下にこれまでの簿記初心者に向けたご説明を再掲しますね。
お疲れ様でした。
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