みなさんこんにちは!
今日は売掛金元帳・買掛金元帳について見て行きます。
日商簿記検定試験でも第150回、第151回と連続で出題されていますね。
ちなみに実務の観点から
経理で企業の財務データを取り扱っていると、色々な集計単位・レベルでデータを見たくなります。例えば売上債権全体をまとめて把握したければ、売掛金と受取手形の合計額で集計・レポートしたい場面があるでしょう。
はたまた、売掛金の残高や回収状況を管理したければ、与信先ごと、つまりお得意さんごとに売掛金残高を把握するニーズがあるはずです。
得意先ごとの売掛金の増減や残高を管理するのであれば、実務ではいくつかの方法が考えられます。
売掛金の増減の仕訳データを会計システムにエントリーする際、勘定科目は売掛金としつつ、取引先コードを仕訳データに付しておきます。また、併せて「010_売上による売掛金増加」や「020_当座預金による売掛金回収」といった様に、増減の原因を表す取引種類コードも付します。
こういった方法であれば得意先別の売掛金増減やその要因となる取引を簡単に集計できます。
あるいは、勘定科目をそもそも得意先別に設けてしまう方法もあり得ます。勘定科目数は多くなりますが、あまり深い階層でデータを持っていても使いずらいといった理由でこの方法を選択するケースもあるでしょう。
日商簿記検定試験では、総勘定元帳としては売掛金勘定があり、その補助元帳として得意先別に売掛金元帳を持つ、という前提条件で考えられている出題が多く見受けられます。
売掛金元帳
売掛金元帳とは、得意先別に売掛金の増減を管理する補助簿です。
得意先元帳とも言います。
全ての得意先の売掛金元帳を合計すれば売掛金勘定と一致します。
例えば、得意先が東京商店と箱根商店の二つだけだったとしましょう。
であれば、これら2商店の売掛金元帳を合算すれば売掛金勘定になります。
下記に売掛金勘定と売掛金元帳の例を示します。
例えば、東京商店と箱根商店の前月繰越額を足し合わせてみて下さい。
売掛金勘定の前月繰越額と一致しますよね?
次月繰越額も同様です。
ただし、お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、売掛金勘定には日付・相手勘定科目名・金額が記されるのに対し、売掛金元帳には勘定科目名の代わりに取引の内容が記されるケースがありますのでご注意下さい。
ちなみに、上記の売掛金勘定と売掛金元帳には次の仕訳が反映されています。一つ一つ照らし合わせてみて下さい。
買掛金元帳
買掛金元帳とは、仕入先別に買掛金の増減を管理する補助簿です。
仕入先元帳とも言います。
全ての仕入先の買掛金元帳を合計すれば買掛金勘定と一致します。
仕入先が沖縄商店と北海道商店の二つだけだったとしましょう。
であれば、これら2商店の買掛金元帳を合算すれば買掛金勘定になります。
下記に買掛金勘定と買掛金元帳の例を示します。
ここでも、買掛金勘定には日付・相手勘定科目名・金額が記されるのに対し、買掛金元帳には勘定科目名の代わりに取引の内容が記されるケースがあります。
ここには以下の仕訳が反映されていますので確認してみてください。
如何でしょうか?
落ち着いて回答すれば高得点を狙える出題が多いと思いますのでぜひマスターしてくださいね。
もしわからないことがございましたらDMまたはコメントいただければと思います。
よろしくお願いします。
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サポーター講師:藤井すすむ
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