試算表 実践練習問題 日商簿記3級レベル Vol.1

今日の問題は日商簿記3級の第3を想定した練習問題です。

 

3問の傾向としては、合計試算表や残高試算表等の作成が求められる出題が多いです。

個々の仕訳は簡単なのですが、仕訳の数が多いんですよね。

 

なので、次のどちらを採択するか非常に迷います:

 

(A)登場する全勘定科目について元帳(T勘定)を下書き用紙に作成するか、

あるいは、

(B)問題用紙あるいは解答用紙の試算表にメモ書きするか、

 

、、、非常に迷います。

 

(A)の方法なら、間違いは少ないですが、時間がかかります。

一方、

(B)の方法だと、T勘定を書く手間は省けますが、沢山の仕訳があるとメモ書きが読みにくくなって間違いのリスクが高まります。

 

そこで、今回は実験的に次の方法を試してみてはいかがでしょうか?

 

(1)まず、全仕訳を下書き用紙に書く

その際、時間節約のため勘定科目は略語や記号で良いです。(私の場合は売掛金を「X」と記し、買掛金は「買」、売上は「上」、仕入は「入」などの様にする事が多いです。自分で判れば何でも良いです。買掛金なんかは「買」と書かなくても「か」で足りるかもしれませんね。

ただし、これはあくまで下書き用紙だけですよ。

当たり前ですが、解答用紙にはこうした略語は使ってはいけません。解答用紙に勘定科目を書く際は正確な勘定科目名を記載して下さい。

 

(2)下書き用紙に全仕訳を書いたら、その中で2回以上登場する勘定科目については下書き用紙にT勘定を書く

日付や相手勘定は省略し、金額だけで良いと思います。

 

(3)仕訳の中で一回しか登場しない勘定科目はT勘定を作らず、仕訳の数字を問題用紙または解答用紙の上の試算表にメモ書きする

問題用紙の試算表に記入するときは後で消しゴムで消しますので、消しやすい位置にメモして下さいね。

ただし、読みやすく、綺麗にメモするのが間違いを防止するコツです。

 

(4)間違いのリスクを低減するために、解答用紙に記載し終わったものにはチェックマークを付しましょう。

 

まず上記の方法で今回の問題を解いてみて下さい。

その上で、もっと自分に合った方法に調整してみては如何でしょうか?

 

では行ってみましょう。

 

問題

下記の1月31日の合計試算表と次の2月中の取引を合計して、2月の合計試算表を作成して下さい。

【合計試算表】

PDFはこちら→合計試算表(問題)

【2月中の取引】

PDFはこちら→2月中の取引

1)商品¥300,000を売り上げ、代金は掛けとした。

2)商品¥200,000を仕入れ、代金は掛けとした。

3)商品¥700,000を売上、代金は掛けとした。

4)仮店舗の出店のための支払手数料¥100,000および広告宣伝費¥200,000を普通預金口座から振り込んだ。

5)所得税の源泉徴収額¥50,000を当座預金口座から振り込んだ。

6)商品¥800,000を売り上げ、代金は掛けとした。

7)仮店舗のつり銭を用意するため、現金を銀行で両替し、手数料として¥500を現金で支払った。

8)仮店舗で商品¥900,000を売り上げ代金は現金で受け取った。

9)仮店舗の現金を集計したところ、帳簿上は¥300,000であったが実際には¥302,000であったため、差額を現金過不足として処理した。

10)現金¥302,000を普通預金口座へ預け入れた。

11)商品¥300,000を仕入れ、代金は小切手を振り出して支払った。

12)普通預金の利息¥100が普通預金口座へ振り込まれた。

13)従業員の給料¥400,000から所得税の源泉徴収額¥30,000および従業員貸付金の元本返済額¥70,000を差し引いた残額を当座預金口座から振り込んだ。

14)得意先から掛代金¥900,000が当座預金口座へ振り込まれた。

15)仕入先へ掛代金¥800,000を当座預金口座から振り込んだ。

16)当座預金口座から¥2,000,000を定期預金口座へ預け入れた。

17)家賃¥300,000が当座預金口座から引き落とされた。

18)水道光熱費¥10,000および通信費¥20,000が当座預金口座から引き落とされた。

 

解答・解説

いかがでしょうか?

まず、全仕訳を下書き用紙に書きましょう。

勘定科目名は、省略した記号や文字を使用していただいて構いません。

 

仕訳

PDFはこちら→仕訳

 

理解の補足のために、下記の試算表に2月中の取引の列を足して表示しました。

2月中の取引を加味した合計試算表

PDFはこちら→試算表(解答解説)

 

おわりに

いかがでしたでしょうか?

分量的にかなり大変だったのではないでしょうか。

今回は第151回日商簿記3級試験の第3問を参考に問題作成しましたので分量的にも難易度的にもリアルなレベル感になっていると思います。

傾向としては大体30点くらいの配点がなされていると思います。

時間的には40分から50分かかるかもしれません。

落ち着いて解けば満点でなくとも高得点を期待できる問題ですので頑張っていただきたいところです。

PDFを随所に埋め込んでおきましたのでよろしければプリントアウトして何度でも練習して下さいね。

 

もしよろしければ質問やご感想、ご要望もお気軽にコメントやメールいただければと存じます。

 

どうぞよろしくお願いします。

 

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サポーター講師:藤井すすむ

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