でんさい とは? 電子記録債権・電子記録債務 簿記での仕訳・勘定科目

みなさんこんにちは!

「でんさい」って聞いたこと、ありますか?

そう、「電子記録取引債権」の略です。

でんさいネット等の電子債権記録機関が取り扱う、手形・振込に代わる新しい決済手段なのです。

今日はこの電子記録取引債権・債務について簿記でどう取り扱うかご説明します。

 

電子記録債権・電子記録債務

電子記録債権(債務)とは、電子債権記録機関(でんさいネット等)の記録原簿に債権(債務)発生の記録を行うことで発生する債権(債務)です。

 

例えば、買掛金の決済を電子記録債務で行う場合には、買掛金のある債務者が取引銀行を通じて発生記録請求をします。

 

この請求に基づき電子債権記録機関は電子債権の発生記録を行います。

 

取引相手で売掛金を持っている債権者には電子債権記録機関から電子債権発生の通知が行きます。

 

これにより、債務者側では買掛金を電子記録債務勘定に振り替える仕訳が行われ、債権者側では売掛金を電子記録債権勘定に振り替える仕訳が行われます。

 

債務者

買  掛  金

100

|

電子記録債務

100

 

 

債権者

電子記録債権

100

|

売  掛  金

100

 

これらが清算され債権者・債務者の預金口座から債権者の預金口座にお金が払い込まれると、電子記録債権・債務は消滅します。この時の仕訳は以下の通りです。

 

債務者

電子記録債務

100

|

当 座 預 金

100

 

債権者

当 座 預 金

100

|

電子記録債権

100

 

まとめ

電子記録債権:

でんさいネットなどの電子債権記録機関の記録原簿に

債権発生の記録を行うことで発生する債権

 

買掛金の決済を電子記録債務で行う場合:

→買掛金のある債務者が取引銀行を通じて発生記録請求をする

→この請求に基づき電子債権記録機関は電子債権の発生記録を行う

→売掛金を持つ債権者に電子債権記録機関が電子債権の発生を通知

→債務者は、買掛金勘定を電子記録債務勘定に振り替える仕訳を行う

買  掛  金

100

|

電子記録債務 

100

→債権者は、売掛金勘定を電子記録債権勘定に振り替える仕訳を行う

電子記録債権

100

|

売  掛  金

100

 

電子記録債務清算のため当座預金から債権者の預金口座に振り込んだ時の債務者側の仕訳:

電子記録債務

100

|

当 座 預 金

100

 

電子記録債権の清算金額が債務者から当社の当座預金口座に振り込まれた時の債権者側の仕訳:

当 座 預 金

100

|

電子記録債権

100

 

 

LINE登録

QRコード

LINE限定で簿記学習サポート記事をお届けします。

完全無料です。

 

QRコードでLINEの友だちを追加

 

 

スマホのQRコードリーダーで読み取っていただくか、

あるいは

LINEアプリを起動して、

[その他]タブの[友だち追加]でQRコードをスキャンします。

 

LINEで友達に追加後、簿記学習サポート記事をお送りします。

サポート記事の配信はブロックする事でいつでも配信解除できます。

 

サポーター講師:藤井すすむ

@798vhpej

Follow by Email
YouTube
Instagram