簿記の次に身につけるべき事

簿記3級に受かったら、続けて

簿記2級まで勉強してしまう事をオススメします。

それはやはり、

私が企業の採用者として履歴書を見た時、

3級と2級では印象が大きく異なるからです。

 

2級を持っている方なら、

簿記の流れを包括的に解っているから、

仕事の理解のスピードや質も

より良いと期待します。

 

勿論、簿記はかじるだけでいい、むしろ

もっと違う事やりたい、

という方もいるでしょう。

それは人それぞれです。

 

ここでは、

日商簿記2級まで受かったものと仮定して、

その先を考えてみましょう。

日商2級に合格したら、

次はどうしましょう?

 

別の資格を目指しますか?

簿記1級、税理士、公認会計士、

中小企業診断士、などなど、、、

資格は色々あります。

 

あるいは、

 

資格には関係ないかもしれませんが、

ExcelPowerPointAccess

プログラミングなどもおさえておきたいところです。

 

特にExcelPowerPointは、

簿記1級や会計士等の資格を持っていたとしても

実務上必須だと思います。

 

というわけで、今回はまず、

ExcelPowerPointの必要性をお話しします。

 

 

ExcelPowerPointの必要性

正直なところ、たとえ簿記ができても、

Excelのセンスが無かったら

実際の仕事での評価はイマイチです。

 

各社それぞれに、なんらかの会計システムが導入されているでしょう。

そして、そこには様々なレポート機能が備わっています。

 

しかしながら、

担当者である貴方や、貴方の上司や経営層が見たいレポートは、

会計システムに備わったテンプレートに

ドンピシャリと合っているケースばかりではありません。

(むしろ稀にしか合っていません。)

 

例えば、同業他社との比較をするとしましょう。

他社情報は当社の会計システムに入っていないとします。

その場合はやはりExcelが必要になります。

 

Excelに自社の数字と他社の数字を並べて

金額や諸比率の差分を出すことになります。

 

ただ、ここで注意していただきたい事があります。

それは、

Excelで集計した数字をただズラっと報告しても

それを読んだ人には上手く伝わらない

という事です。

 

そもそも

Excelは画面をそのまま見せて共有するのには向かない

場面が多いです。

 

貴方はその数字をまとめ上げましたので

頭に入っています。

 

しかし、

これからその報告を受ける人は

今の今まで別の案件に脳を使っています。

上司は、さらにその上司に言われた事で

頭がいっぱいかもしれません。

営業系の人は、取引先との次のアクションについて考えているかもしれません。

 

そんな風に、

今の今まで他の仕事で忙殺されていた人が

パッと数字を見せられて、パッと解る

ように報告する必要があるのです。

 

ここで活躍するのがPowerPointです。

PowerPointは報告ツールとしてはスタンダードなので、

出来る人のパワポ資料を真似てでも、

伝わるプレゼンが出来る様になりましょう。

 

Excelの表はPowerPointの最後の方のスライドに添付し、

興味のある人だけがみれるようにします。

メインパートでは、貴方が作ったExcel表から、

説明したい項目をピックアップし、

それごとにスライドを作ります。

 

スライドごとにテーマを限定することで

関心を集中させます。

 

数字が苦手な人にもわかるように、

紙芝居を作ってあげるイメージです。

 

貴方が一生懸命作りあげた数字も、

見た人の頭の中に入っていかなければ

意味がありません。

 

なので、数字を作った後は、

それを伝える準備に時間を使う必要があります。

 

会社によっては、数字を作る専門の人と、

それを分析・報告する人と、

担当者が分かれているケースもあるでしょう。

 

しかし、そういう場合でも、

「今月の数字はどうだったの?」

とマネジメントから聞かれたら、

相手の脳にビジュアル・イメージを置きに行く感じを意識して、

クリアに説明したいですよね。

 

私がお伝えしようとしているのは、

簿記を身に付けた後、

それを活かすためには

「伝える力」

を身につけなければならない

という事です。

 

情報は伝わってこそ価値があります。

簿記は情報を伝える手段の一つです。

情報を伝えるには簿記以外の力も必要です。

ExcelPowerPoint情報を伝えるツールの一部です。

 

 

コミュニケーション力=伝える力

情報を伝えるために一番重要なのは、

普通に報告したって伝わらない

という意識を持つことです。

 

常に情報の受け手の頭の中をイメージし、

自分が情報を見せた時に相手の意識がどう推移するか

考えながら伝えることが重要です。

 

よく成果や成果物のことを

Deliverable(デリバラブル)

と言ったりします。

 

私なりの全く勝手な解釈ですが、

情報を受けた人が、次の人に伝えることができる

という状態があって初めて「成果」と言えるんだと思います。

 

あなたが報告した上司がそのまた上司に情報を渡すことができること

つまり、情報をデリバーできること

それが大事だと思います。

 

これは私の勝手な解釈ではありますが、

次の人に伝えやすい形で報告してこそ成果と認められる

そう信じて行動しています。

 

簿記資格は就職に有利だと思います。

しかし、就職した後、

簿記資格を持っているだけでは評価されません。

 

毎年度末、各部の部長は部員を評価します。

そして本部会議で部長が集まって部門間の評価調整会議をします。

その時に、

誰々さんは簿記資格を持っている

という事実は、コンピテンシーの一つとして、

評価のほんの一つの要素にしかすぎません。

 

成果として、その簿記の力をどう発揮したか

簿記の力をどう会社の成長に役立つ形でデリバーしたか

そういったことが問われます。

 

ここを突き詰めると、要は

コミュニケーション力が大事!!!

ということにたどり着きます。

 

ですので皆さん、

簿記を学んで、それを活かすために、

コミュニケーション能力を身に付けて発揮しましょう

というメッセージをお伝えしたいです。

 

そのコミュニケーション能力の一部として、

今日は次の3点を強調させていただきました。

相手の頭になって考える力(姿勢)

相手の脳に負担をかけることなく情報を伝える工夫をする力(思考)

そのために

ExcelやPowerPointを上手に使う力(2つのツール)

 

この諸点を極めていけば、

就職後のパフォーマンスもきっと良くなるはずです。

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サポーター講師:藤井すすむ

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