みなさんこんにちは!
今回は前払費用の計上と固定資産取得に伴う付随費用に関する問題です。
勘定記入が問われる日商簿記3級第4問対策用の練習問題としてまとめました。
では以下の問題を解いてみて下さい。
問題
当社における手数料の支払いが生じた取引及び決算整理事項に基づいて、答案用紙の支払手数料勘定と前払手数料勘定に必要な記入をして締め切りなさい。
なお、勘定記入にあたっては、日付、摘要および金額を( )内に取引日順に記入すること。
ただし、摘要欄に記入する語句は[語群]から最も適当と思われるものを選び、正確に記入すること。
(当期は平成31年1月1日から令和元年12月31日までの1年間である)
3月20日
未払金700,000円を普通預金口座から支払った。
その際に、振込手数料324円が同口座から差し引かれた。
7月15日
倉庫の建設に供するための土地9,000,000円を購入し、代金は小切手を振り出して支払った。
なお、仲介手数料50,000円は不動産会社に現金で支払った。
9月1日
向こう6ヶ月分の調査手数料600,000円(1ヵ月あたり100,000円)を現金で支払い、その全額を支払手数料勘定で処理した。
12月31日
9月1日に支払った手数料のうち前払分を月割により計上する。
[語群]
現 金
普 通 預 金
当 座 預 金
前 払 手 数 料
土 地
未 払 金
支 払 手 数 料
諸 口
次 期 繰 越
損 益
答案用紙
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解答・解説はこちら
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解答
解説
本門の各取引を仕訳におこすとこうなります。
7月15日の不動産取引で生じた仲介手数料は支払手数料勘定には記帳されません。
そのポイントは、固定資産の購入に伴う付随費用の取り扱いです。
土地などの固定資産取得に伴う仲介手数料や登記料などの諸費用は固定資産の取得価額に含めます。
固定資産を購入した時の計上価額は購入代価だけでなく、その取得に要した付随費用も足し合わせることになっています。
固定資産の計上価額=購入代金+付随費用
したがって、この取引は支払手数料勘定には記帳されません。
12月31日の前払手数料の計上については、決算時点での残月数が2ヶ月なので2ヶ月分(¥100,000×2ヶ月)を計上します。
おわりに
如何でしたでしょうか?
今回は日商簿記3級第147回検定試験の第4問を参考に作成させて頂きました。
基本的な問題ですので、出来るまで何度も復習して頂ければと思います。
また、経過勘定や前払費用については下記の関連投稿にも目を通して復習しておいていただければと思います。
よろしくお願いします!
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サポーター講師:藤井すすむ
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