初めての簿記の試験が終わり、真っ白に燃え尽きてはいませんか?
試験になるといつもの勉強と違って周りの鉛筆や電卓の音が気になりますし、かなり緊張したことと思います。
特に今回自信がなかったあなたは、もしかすると自己採点すらしたくたいほどガックリしているかもしれません。
「やっぱり自分には簿記は向いていない…」
きっとここで挫折する”簿記3級チャレンジャー”はとても多いことでしょう。
人は一度つまづくと、どんどんマイナス思考で頭がいっぱいになり、やらない理由をとことん探してしまいます。
実際やらない理由ができると、あなたはすごく楽になります。
だって誰も辛くしんどいことなんて本当はやりたくないですから。
でもここまで数ヶ月間、分からない問題にゲンナリしながらもなんとか試験にまで辿り着けましたよね。
まずは試験を受けた自分を褒めてあげましょう!
初めて参考書を開いた当初は、仕訳の意味すら全く分からなかったのではないでしょうか。
それが今ようやく他の簿記試験チャレンジャーと同じ土俵に上がることができるようになったのです。
なのに、「自分には簿記のセンスがない…」などと勝手に決めつけるのは時期尚早。
あとひと堀りすれば合格がつかめるのに、その手前で諦めたら今まで簿記に費やした時間や、テレビや友達との付き合いを蹴った時間が全て水の泡になってしまいます。
まずはもう一度、なぜあなたが簿記の資格を取りたいと決意したのか思い出してみましょう。
「経理職ってなんかカッコいい」
「常に人気で一生ものの資格」
「事務職に就くのに有利」
「ビジネスを数字で理解できる」
その強い想いはもう消滅してしまいましたか?
「でも、また何ヶ月も勉強するのは正直辛い…」
はい、おっしゃる通りです。
簿記3級の合格に必要な期間は、初学者で約2〜3ヶ月程度、時間にして100時間と言われていますから、また次の試験まで苦労し続けなければいけないのかと思うとしんどいですよね。
しかし、これはあくまでも「初学者」に限ります。
あなたは既に基礎を学び終え、過去問題集をひたすらこなすレベルまで登り詰めました。
簿記3級の試験では、この過去問題が最も重要になります。
今までに出題された類題、すなわちほぼ数字が違うだけの問題が何度も何度も試験で出されるからです。
私自身、過去に簿記3級の受験まではとにかく同じ問題を繰り返し解き続けました。
何周と繰り返していると、問題の商店名を見た瞬間に答えをパッと書けるくらい覚えてしまうほど。
さすがにここまでいかなくても、過去問題集の全ての試験で90点以上取れていれば確実に合格圏内となります。
逆に真面目なあなたは、科目のひとつひとつの意味や、どうしてこの仕訳が成り立つのか、始めから完璧に理解しようとしてるのではないでしょうか?
私も当初は「完璧に理解しよう!絶対覚えてやる!」と意気込んで、見事に挫折しかけました。
”なぜなぜ?”と知らないことを探求するのはとても良いことですが、あまり考え過ぎてしまうと結果的に納得出来ず「簿記って難しい!」と思い込んでしまうことに。
まずは合格を目標とするなら、ある程度「こんなもんなんだな」という柔軟な思考を持つことも実は大切なことなんです。
肝心の理解という点では、実際経理の業務を行うようになった時にようやく点と点が繋がり、一本の線となって会社の毎日の商取引がどういう仕組みになっているのか把握できるようになります。
またあなたとは逆のパターンもご紹介します。
私の知り合いで、経理以外の事務の仕事をしていた人がいました。
その人はどんどん昇進するにつれて経理業務の必要性にかられることになりました。
それから実務をやるうちになんとなくは理解してきたものの、やはり科目ごとの詳しい意味や、貸借対照表、損益計算書などの根本的な知識が不足したままでした。
その後、知人はもっと理解を深めたいと簿記3級の取得を目指し、約3ヶ月間の独学後見事合格しました。
実務経験アリからの簿記3級取得となると正直楽チンでしょ?と思うかもしれませんが、知人はまるで簿記の「ぼ」の字も知らないかのように苦労していました。
あなたは異業種からの経理転職を目指して、簿記3級を目指していますよね。
この知人のように実務→簿記勉強というルートも珍しくはありません。
しかし、基礎知識を身に付けたうえで実務経験を積むという順番のほうが、圧倒的に自分の中でストンと理解できるのは間違いないです。
一方で「経理の仕事がしたいと思っていたけど、想像してた仕事内容とは違うかも?」
と、いつか考えが変わることがあるかもしれませんよね?
だとしても、簿記の勉強をしたことは決して無駄にはなりません。
資格の勉強で身に付いた会計的思考は、なにも経理だけでなく営業などの他部署でも活かされるのです。
もちろん、自分の家庭の家計管理においても簿記の知識があるかないかでは全然違ってくるでしょう。
簿記スキルは会社の中心とも言えるお金の管理に関する知識なので、どの分野でも重宝される人になれます。
ただし!ここまでの話はあくまでも合格した場合の話。
合格せずとも基本的な知識さえあれば、無知よりはマシかもしれませんが、どうせなら「できる証」として資格取得を目指すほうが、今後の高みへのモチベーションも上がるはず。
今回結果がどちらに転んでも次こそはいけるぞ!という意気込みで、今後の簿記ライフを楽みながら学習することをおすすめします。
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サポーター講師:藤井すすむ
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