さて今回は日商簿記検定第3級の第2問でよく出題される主要簿と補助簿についてです。

主要簿とは、簿記をやる上で必須の帳簿で、仕訳帳と総勘定元帳のことです。

一方、

補助簿とは、簿記を行う上で必須ではありませんが、必要に応じて用いる帳簿です。例としては以下のものがあります:

現金出納帳・当座預金出納帳・商品有高帳・売掛金元帳(得意先元帳)・買掛金元帳(仕入先元帳)・仕入帳・売上帳 など

 

中でも重要な補助簿である商品有高帳と売掛金元帳(得意先元帳)・買掛金元帳(仕入先元帳)について関連投稿を添付しますので必要に応じご参照ください。

商品有高帳~移動平均法・先入先出法をわかりやすく解説

売掛金元帳・買掛金元帳

 

では以下の問題で知識を整理してくださいね。

 

問題

以下の[資料1]と[資料2]にもとづいて、[問]に答えてください。

 

[資料1] 令和元年5月1日現在の売掛金に関する状況

1. 総勘定元帳における売掛金勘定の残高は¥400,000である。

2. 当社の得意先は代官山商店と下北沢商店だけである。

3. 売掛金元帳(得意先元帳)における代官山商店に対する売掛金の残高は¥250,000である

 

[資料2] 令和元年5月中の取引

 2日 吉祥寺商店から商品¥200,000を仕入れ、代金は掛とした。なお、当店負担の引取運賃¥3,000は現金で支払った。

10日 代官山商店に商品¥80,000を売り上げ、代金は掛とした。

15日 下北沢商店に対する売掛金¥60,000が当座預金口座に振り込まれた。

20日 下北沢商店に商品¥70,000を売り上げ、代金は掛とした。

25日 下北沢商店に対し20日に売り上げた商品のうち¥20,000が返品され、掛代金から差し引くこととした。

30日 代官山商店に対する売掛金¥40,000が当座預金口座に振り込まれた。

 

[問]

1. 5月の各取引はそれぞれどの補助簿に記入されるでしょうか?記入される補助簿に◯印を付してください。

2. 5月中の純売上高はいくらですか?

3. 5月末における代官山商店に対する売掛金の残高はいくらですか?

4. 5月末における下北沢商店に対する売掛金の残高はいくらですか?

5. 5月末における総勘定元帳における売掛金勘定の残高はいくらですか?

解答はコチラ

解答

1. 補助簿への記入

2. 純売上高 :¥130,000

3. 代官山商店:¥290,000

4. 下北沢商店:¥140,000

5. 総勘定元帳:¥430,000

 

解説

各取引の仕訳と記入される補助簿は以下の通りです。

 

売掛金勘定と売掛金元帳(得意先元帳)を示すと以下の通りです。

なお、下北沢商店に対する売掛金の月初残高は売掛金合計¥400,000から代官山商店に対する売掛金¥250,000を差し引くことで¥150,000と求められます。

(買掛金勘定と吉祥寺商店の買掛金元帳(仕入先元帳)は取引が一つだけですので省略させていただきました。)

 

いかがでしょうか?

補助簿については解説を何回か読んでいくつか練習問題をこなすことで”慣れる”ことが大事です。

苦手意識を持たず、スマホで眺めるだけでも良いので一歩一歩進んでいきましょう。

 

関連投稿

簿記3級 主要簿と補助簿をわかりやすく 〜 練習問題・解説 Vol.2(買掛金元帳・仕入先元帳)

 

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サポーター講師:藤井すすむ

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