みなさんこんにちは!
今日は三伝票制について考えていきましょう。
お時間の無い方もどうか事例5と事例6だけはご一読いただけると良いと思います。検定試験でよく出るポイントですので。
では始めます。
三伝票
さて、三伝票って何でしょうか?
入金伝票と出金伝票と振替伝票の3つのことです。
会社の仕訳を次の3種類に分けます。
種類1
現金 xxx ◯◯ xxx
つまり現金がxxx円増加し、相手勘定は◯◯(例:売上など) xxx円、という仕訳です。
種類2
◯◯ xxx 現金 xxx
つまり現金がxxx円減少し、相手勘定は◯◯(例:仕入など) xxx円、という仕訳です。
種類3
◯◯ xxx ◯◯ xxx
つまり現金以外の科目の増減取引です。左側(借方)も右側(貸方)も◯◯という勘定科目は現金勘定以外の科目です。
入金伝票
上記の種類1の仕訳の元ネタを伝達する紙が入金伝票です。
現金 xxx ◯◯ xxx
という仕訳の元ネタというのはつまり、相手勘定〇〇(例:売上など)とxxx円という金額です。
<入金伝票イメージ>
出金伝票
次に、上記の種類2の仕訳の元ネタを伝達する紙が出金伝票です。
◯◯ xxx 現金 xxx
という仕訳の元ネタというのはつまり、相手勘定〇〇(例:仕入など) xxx円という金額です。
<出金伝票イメージ>
振替伝票
そして、上記の種類3の仕訳の元ネタを伝達するのは振替伝票です。
これは普通に仕訳を書くことになります。
<振替伝票イメージ>
ではいくつか事例を考えてみましょう。
事例1
現金 100 売上 100
という内容の伝票はどうなるでしょうか?
まず、何伝票を使いますか?
そう、入金伝票です。
入金伝票に相手勘定である「売上」と金額「100」を記入します。
事例2
仕入 100 現金 100
という内容の伝票はどの様なものでしょうか?
何の伝票を使いますか?
出金伝票ですよね。
出金伝票に相手勘定である「仕入」と金額「100」を記入します。
事例3
仕入100 買掛金 100
さて、これはどうでしょう?
現金勘定が登場しないので振替伝票を使います。
事例4
売掛金 100 売上100
これも同じく現金が登場しないので振替伝票ですね。
さて、伝票に慣れて来たところで、もう少しレベルアップします。
事例5
この取引を伝票で表す場合、次の2つのパターンが考えられます。
1)取引を分解するパターン
2)まず掛けで売り上げ、すぐにその掛けの一部を現金で回収したかの様に起票するパターン
ではまず1)から見ていきます。
1)取引を分解するパターン
この場合は取引を以下の二つに分けた上で、現金取引部分を入金伝票、掛取引部分を振替伝票で起票します。
→入金伝票
→振替伝票
次に2)のパターンです。
2)掛けで売り上げ、一部を現金で回収とするパターン
→振替伝票
→入金伝票
このパターンのポイントは「まず全額掛けで処理し、その掛けの一部を現金回収する」という順番を押さえることです。
検定試験で上記のいずれのパターンを用いるかは問題の指示や設定から判断します。
同様のことを仕入取引でもみてみましょう。
事例6
この場合も、2つのパターンがあります。
1)取引を分解するパターン
→出金伝票
→振替伝票
2)まず掛けで仕入れ、すぐに掛けの一部を現金で支払った様に起票するパターン
→振替伝票
→出金伝票
おわりに
いかがでしょうか?
最後の事例5と事例6は検定試験で本当によく出題されますので、しっかりマスターしておいていただけるとありがたいです。
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