第152回日商簿記検定試験、わたしはこんな感じでした。


本日日商簿記検定試験を受けられたみなさん、

本当にお疲れ様でした。

私は日商簿記1級を過去に取ったのですが、「最近の試験会場事情を知らなければ」と思い、簿記3級を受けました。

合格者数定員制ではないのでご迷惑をおかけすることはないと思い、受けさせていただきました。

自分の投稿で「みなさん、落ち着いて頑張ってくださいね」なんて仙人面してアドバイス風な事を言っていたのですが、なんだか自分がすっかり緊張してしまいました。

試験会場に向かう途中から会場に着いて試験が始まるまで、Twitterでギャーギャーうるさくしてしまってすみません。

 

受験会場

大手予備校で検定試験を申し込めばその予備校で受けられる等、会場をある程度選ぶ方法はあるらしいですね。

知りませんでした。

 

私の場合、とあるビルの(全部では無く)数階に入った専門学校が会場だったのですが、なんか、学校というものに行ったのが久しぶりすぎて、あの椅子の感じとか、机の感じを十分予期できておらず、正直戸惑いました。

簿記試験のために会場を貸してくださってありがたい事なんですけどね。。。

トイレも少なくて、びっくりしました。

私たちは今日だけのことなので何とかなりますが、その専門学校のみなさんは普段大変な思いをされているんだな、と思ったり。

 

学費を上げればいくらでも良いビルに入居できるでしょうけど、なるべく学費を抑えて学生側の負担を少なくしてあげようという思いがあるのかもしれませんね。

 

ビルの利用者としては、トイレの数や質というのは重要ですが、ビルを選ぶときの「最優先事項かと言われれば、そうではない場合が多いですよね。

なので、ビルの所有者(その専門学校に貸す側)としては、限られた面積をトイレに使うか、居住スペースに使うか考えたときに、やはりどうしてもトイレは最小限にせざるを得ないのでしょう。

ここでもやはり、なるべく抑えた賃料で賃借ニーズに応えたいという貸し手側の気持ち、なんですかね?

 

違う階のトイレに行こうとしたのですが、エレベーターが来ないので非常階段で下の階に移動してみたら、その階はドアがロックされていて、非常階段側からは開かず!

 

別の階に行ったら幸いドアが開いていました。

やっとトイレに辿り着いたたら、そのトイレのドアに、

「教職員専用。生徒は使用禁止!!」

っていうデッカイ貼り紙が貼ってありました。

申し訳無い思いに苛まれ、なんだか校則違反をする学生の様な気分になりましたが、使わせていただきました。

 

生徒に十分なトイレ数を与えず教職員専用トイレを確保しているのか、

あるいは、

生徒の数と先生の数とを考えて、公平な数が割り当てられているのか、

どっちなんだろう?

 

そんな事が気になり始めました。

試験まであと数分だというのに。。。

 

「こりゃぁ毎日トイレの奪い合いだろうなぁ・・・」

考え出したら止まりません。

 

良い机+良い椅子+良いトイレ、だけど学費は高いというパターン。

それとも、

奥行き30cmの机+プロレスラーが反則で使うパイプ椅子+少なくて不衛生なトイレ、だけど学費は安いというパターン。

どっちが良いんだ?

 

つうか、そもそもこの専門学校、学費安いんだろうか?

安くなかったらフェアとは言えないな。。。

 

 

「試験の前には簿記の問題を解いて簿記頭・簿記脳のウォーミングアップをしておきましょう」

なんて自分の投稿では書いていたのに。。。

 

机と机の幅はマチマチで、超狭かったり、少しはマシだったりで。。。

「なんだかなあ、、、」

という思いが押し寄せて来ました。

「深呼吸しましょうね!」

なんて自分で言っていたので深呼吸してみたものの、効きめがあるような、無いような。

「なんか部屋の空気悪いなぁ」とか、

いろんな事が気になり始めちゃって。。。

 

試験開始

問題用紙や回答用紙を自分の分だけ取って後ろに回すんですけど、前や後ろに空席がかなりあって、みんな席を立ってテクテク歩いて取りに行ったり渡しに行ったりしました。

「あ、どうも~」って、みんな優しい感じで力を合わせて配布しました。

 

試験管の方が、「では前の壁の時計が12分になったら開始します。もう少々お待ちください」って仰るので皆さんその時計を凝視するんですが、どう見てもその時計、秒針が無いんですよ。

かと言って、1分ごとに長針が「カチャン」って動くタイプじゃ無くて、ジンワリ動くタイプのアレです。

「試験管さん、どうするんだろうな~」

なんて心の中で思っていたのですが、試験管さんは迷いなく、

「ハジメっ!!」

と開始の合図を出されました。

「どうやって12分ピッタリを判断したんだろう?」なんてことをぼんやり思いつつ、第1問めに突入しました。

 

第1問

1.は後で気付いて直したのですが、租税公課/当座預金という仕訳をなぜか当座預金/租税公課と貸借逆に書いてしまっていました。

3. は従業員が仮払金超えて立て替えるケースでしたが、このパターン、「スマホで仕訳一問一答」で用意してなかったなぁ、でも大丈夫と信じよう、と思いながら解きました。

4. は株式の発行です。新論点ですよね。簿記3級では「普通預金/資本金」というシンプルな仕訳が正解なんですけど、特に大会社の実務ではもっと色々な勘定科目が登場して、仕訳も複雑になるので、「あれ?これで本当に良いんだよね?」と戸惑ってみたりしました。(良いんですけどね)

5.は事務用ののオフィス機器¥550,000を、普通に考えれば備品ですし、備品で正解なのですが、「まさか消耗品費にしないよね?」という疑いの心が出てしまいました。

「50万円超えてれば、実務でも、、、無いよね。備品だね、ウンウン」という無駄な30秒を使いました。基本的には10万円を基準にすれば良いです。

 

第3問

第2問に行く前に配点の高い第3問に手を付けました。

計算用紙に仕訳全部書こうと判断しました。

正しい判断だったと思います。

「クレジット売掛金」は新論点ですよね。

なんとなく、自分の中で「クレカケキン」というニックネームが自然発生してきて、計算用紙には「クレX」と書きました。

普段売掛金を「X」と表記しているので、その延長です。

なんで「X」かというと、掛け算の「X」からでしょうか。

昔教わった簿記の先生がこう書かれていたので。

「差入保証金」も新論点ですよね。

まあ敷金をその勘定で処理すると覚えるだけですし、今回も登場する勘定科目の中でそれっぽいものを選べばこの科目に行き着いたかと思います。

 

第5問

第3問でそれなりに疲れたのですが、次はやはり配点の高い第5問に行きました。

第5問ではやはり新論点の消費税の処理(税抜方式)ですよね。

仮払消費税(資産)と仮受消費税(負債)を相殺し、

仮払消費税<仮受消費税の場合は、

差額は「未払消費税」となります。

あと、貸借対照表の貸借が合わず、焦りました。

一旦貸借一致しないまま他の問題に移ったので、モヤモヤが持続することになりました。

結局、見直しで発見できたのですが、

当期純利益を電卓上では85,700円と正しく計算していたのに記述が87,500円となっていて、それが原因でした。

「簿記ミスあるある」ですよね。

 

第2問

そして次は第2問に行きました。

土地の売却益の額を何回も検算するのに少し時間を使いました。

「土地、5月に買って10月に売って利益出たんだなぁ、損が出る問題より益が出る問題の方がやっぱ良いよな」

なんてどうでも良いことをボンヤリ考えながら解きました。

 

第4問

最後に第4問、

これは特段引っかかる箇所も無かった気がします。

本当にウッカリミス無いよね?という緊張はありましたが。

 

見直し

そしてこの後見直しをし、すでに述べたミスを発見し、修正しました。

検算や見直しでは電卓をバンバン使うわけですが、

私の机がガタガタ言ってて、電卓を机に置いて打つとやたら音がうるさいんですよ。

まさに「電卓威嚇射撃」になってしまうんです。

なので、あえてゆっくり打ってみたり、

机に置くとうるさいから右手で電卓を持って左手で叩いてみたり、

(そうするとかなりサイレントなので)

そんなこんなでした。。。

ダイソーで買った2個100円のmono消しゴムも大活躍で、

消しゴムのカスがどっさり出て。。。

床に落ちたら床が絨毯なので取りにくいだろうと思い、

消しゴムかすをコネコネし始めたりして。

「なんか昔より粘着感が少ないなぁ」

なんてまたどうでも良いことを考えたりして。。。

 

試験終了

で、試験終了の時間になったわけですが、

また試験管さん、迷い無く

ヤメっ!

と一喝。

ヤメっ!」って、なんか、懐かしい響きでした。

「試験終了の時間になりましたのでペンを置いてください」っていう感じのフレーズをなんとなく想定していたので、とても新鮮でした。

ヤメっ!

 

というわけで無事試験終了したわけですが、

過去問を家で自分のペースで解いているのと違うんですよね。

できる問題を間違えたくないという気持ちや、

なんとも言えない試験会場独特の緊張感と、

久々感とか、色々で、体や脳が硬直するわけです。

そんな緊張、不要なんですけどね。

でもその緊張感をこうして今日味わえて良かったです。

これくらい、あるいはもっと緊張される受験生はいて普通ですもんね。

でも、力が発揮できなかったとしても、あまりガッカリしないでくださいね。

また受ければいいんですから。

今日に勉強の照準が合わず、準備が足りなかった方も次受ければいい話です。

早く受かった方が他のことを心置きなくできますが、別にまたチャンスはあるんだし。

これ、ゴールじゃないですから。人生の1ステップです。

後になってみれば、152回で受かったか153回で受かったかなんて、全く関係無くなります。

今回うまく行かなければ次回頑張りましょう。それだけです。

でも、頑張って今回合格したっぽい方々、本当におめでとうございます!!

とりあえず皆さん、一旦緊張がほぐれましたね。

本当にお疲れ様でした!

明日から学校、会社の方も多いと思います。

週末十分休めなかったでしょうから、大変でしょうけど、頑張ってくださいね。

思いきり休めるのは来週末ですかね?

思いきり羽を伸ばしましょう。

ではでは、おやすみなさい^^

 

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第152回日商簿記検定3級〜私の計算用紙の使い方と勘定科目の略し方

 

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