経理部だけが経理をやってるわけではないんです


全ての会社に経理部がありますよね?

部の名前は違っても経理の仕事を全ての会社がやっています。

たとえ経理業務を外注していようとも、経理の責任は発注側にあります。

それは当たり前ですよね。

 

今日申し上げたいのは、

そうした経理業務は経理部だけがやっているわけじゃない

という事です。

 

超少人数の会社なら、領収証を持って経理担当者の所に行って、領収証の一枚一枚について

「これは毎月払ってる外注さんへの支払」

「これは先週札幌に出張に行った時の交通費」

「これは◯△◻︎×

と説明して経理部の担当者が一生懸命メモを取って処理してくれるケースもあるかもしれませんね。

でももう少し大きな組織になってくると、こういうことをやってくれる人を各事業本部、各部、各課に配置していたりするんです。

 

こういった方は経理希望で入社したわけではありません。ですが配属先の部門でこういった事を担当する事になります。

そして、やる事は今例に挙げた経費精算ばかりではありません。

  • 所属部門の収益・費用の予算や実績の管理・報告
  • 所属部門が管轄する費用の未払・前払の振替伝票の計上
  • 未収収益や前受金の管理・報告
  • 所属部門がオーナーとなっているプロジェクトの経費の管理・報告
  • プロジェクトによって見込まれる将来の財務インパクトの見積もり
  • 部門が管轄する資産の減価償却に関する管理・報告
  • 一旦計上した仕訳にミスがあった場合の訂正

などなど。

やる事は会社によっても差がありますし、細かいことは経理部の人が教えてくれるかもしれませんが、会計の基礎知識があればすんなりできることが沢山あります。

 

そして、こうした業務を各部の経理関連業務担当者が一人で全てやってくれるなら良いですが、部のみんなで何らかの分担をしたりすることもよくありますし、「自分の事は自分でやって下さい」と、自分が担当する案件に絡む仕事は分業関係無しに川上から川下まで当然のように任されてしまうこともあるかもしれません。(それが良いか悪いかは別として。)

営業等で外向きの仕事をしている人にも、なんだかんだと業務系、事務系、経理系の仕事がつきまとってきます。

もし完全にそれらをしなくて良いならラッキーだと思います。

そうした業務をやらずに済むよう会社が工夫と配慮をしてくれた結果ですので、ありがたみを感じつつ、期待される仕事でガッチリ成果を出してください。

 

でもまあ大抵は経理絡みの仕事があるわけです。

出世すればしたで、なおのこと経理絡みの仕事が増えるケースが多いです。

部門別の収益や費用の予算・実績管理などなどです。

 

で、経理部のメンバーは、各部で経理絡みの仕事をしてくれる人の仕事の質をすご~~く、よく見ています。

IT戦略部の赤沢さん、仕事が本当に綺麗」

「本来なら経理の仕事なのに、こんなにキチンとやってくれて助かる」

なんていう良い評価も経理部の中でシェアされています。

 

でも、悪い評価もちゃーんとシェアされちゃってます。

「営業事務部の青山さん、また間違ってる」

「あの人何回説明すれば解ってくれるんだ?」

「あのひと仕事の向こうに人がいるって事わかってないよね」

などなど。。。

つまり、

思わぬところであなたの仕事はガッチリ評価されています。

 

「こっちは経理部じゃないんだから経理の仕事は経理部がやってくれよ!」

っていう思いがありますよね。

解ります。本来そうあるべきかもしれませんね。

 

でも、マネージャーレベルに上がる人は最低限の財務リテラシーはある人が多いと思います。

「この人、営業成績抜群な上に、減価償却とか費用の繰延とか、解ってるんだ。。。凄いな。。。」

これまでそんな風に尊敬の念を抱いた人が沢山います。

 

簿記3級くらいの知識で良いから、持っていると持っていないとでは全く違いますよ。

0なのか1なのか、という違いは大きいです。

 

日商簿記3級合格に必要な勉強の目安は

期間で一週間から3ヶ月くらい、

時間で50時間から100時間くらいと言われています。

仮にですが、仮に100時間勉強して受からなかったとしても、そこまでやったなら「0」ではなく「1」ということになります。

簿記3級の勉強はその後の仕事人生を考えた時にコスパに優れた投資のひとつだと思います。

 

それならサクッと簿記取っちゃおうか!という人もいれば、

簿記は私には必要無いハズ、それ以外のことを今すぐやりたい!という人もいるでしょう。

あなたの仕事人生のQualityやPrioritizationを決めるのはあなた自身です。

 

ただ、

「経理と全然違う方向に進んでいるつもりだったのに経理業務がつきまとってくる」という状態になることは普通に起こり得ます。

そして、

「そんな経理業務は本来業務じゃないから上手くできなくても私は知りません」とは言えない状況になることが普通に想定できます。

ということについて今日は書かせていただいた次第です。

 

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